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藤井聡太王将「別の手にチャレンジ」 8年守った定跡「2手目しろさんかく8四歩」覆す? 12日王将戦開幕

[ 2025年1月5日 05:00 ]

ABEMAトーナメント収録を行った藤井王将 (撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

将棋の藤井聡太王将(22)=7冠=らトップ棋士が4日、都内でABEMAトーナメントの収録に臨んだ。

12日開幕のALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)で永瀬拓矢九段(32)の挑戦を受ける藤井は今年の戦い方を「2手目しろさんかく8四歩にこだわりがあるわけではない。自分的に面白いと思ったら別の手にチャレンジしたい」と注目発言。デビュー以来、8年間かたくなに守ってきた自身の定跡を覆す可能性を示唆した。

藤井はこれまで後手番の全232局(未放映対局を除く)で2手目は8四歩が定番だった。この決めごとで全8冠制覇という結果を出したものの、昨年は叡王を落とし、後手番でも17勝8敗と苦戦。課題を克服するため、長年の慣行を見直した。具体例としては、角道を開ける3四歩。「あるかもしれませんね」と意味深に笑った。

対する永瀬は表情一つ変えずに「今まで指されなかった形が指されるかも」と受け止めた。昨年は「角換わりが一つに集約された一年」と位置づけ、「今年、それがどうなっていくのか気になっています」と興味津々。王者・藤井が新たな姿を披露するかもしれない7番勝負の号砲は、1週間後に迫っている。(我満 晴朗)

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