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「遠くへ行きたい」のジェリー藤尾さん慢性閉塞性肺疾患で死去、81歳、生涯現役歌手を貫き...

[ 2021年8月14日 15:27 ]

ジェリー藤尾さん
Photo By スポニチ

「遠くへ行きたい」などのヒット曲で知られる歌手で俳優のジェリー藤尾(ふじお、本名藤尾薫紀=ふじお・しげき)さんが14日午前4時52分、慢性閉塞性肺疾患(COPD)のため神奈川県横浜市内の家族宅で死去した。81歳。中国上海市出身。所属事務所などによると、葬儀は近親者のみで執り行う。

ジェリーさんには元妻で女優の渡辺友子(76)との間に2女がおり、次女で女優として一時期活動した亜紀さんの自宅で息を引き取った。

ジェリーさんは日本人の父と英国人の母の間に生まれ、1946年に日本へ。高校時代にバンドボーイとして米軍キャンプなどを回り、東京都新宿区のジャズ喫茶に飛び入りして歌ったところスカウトされた。58年には「水原弘とブルー・ソックス」のボーカルとして日劇ウエスタンカーニバルに初出演。61年に当時の東芝レコードから「悲しきインディアン」でデビューし、同年のNHK「紅白歌合戦」に初出場した。

翌62年には永六輔さんが作詞し、中村八大さんが作曲した「遠くへ行きたい」が大ヒット。ジェリーさんが当時レギュラー出演していたNHKの国民的番組「夢であいましょう」の「今月の歌」として発表された曲が、後世まで歌い継がれるスタンダードとなった。

母親譲りの端正な顔立ちで俳優としても活動。黒澤明監督の名作映画「用心棒」などにも出演した。2019年にはテレビ朝日ドラマ「やすらぎの刻〜道」で高級老人ホームに入所する元スター役を演じ、これが最後の出演作品となった。

今年元旦にテレビ放送された「日本歌手協会歌謡祭」にも出演するなど、生涯現役だった。

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