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山川穂高 移籍1年目で万感V 不振で苦しんだ夏...小久保監督からの激励秘話「信念感じた」

[ 2024年9月23日 21:22 ]

パ・リーグ

<オ・ソ>優勝を果たし、歓喜する山川(右から2人目)ら(撮影・平嶋 理子)
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ソフトバンクが、4年ぶり22度目(1リーグ時代を含む)のパ・リーグ制覇を果たした。FA移籍1年目で、開幕から4番に座り続けた山川穂高内野手(32)はこの日のオリックス戦(京セラD)で2試合連続マルチ安打の活躍。優勝に安どの表情を浮かべた。

優勝が決まると笑顔見せるなど万感な表情を見せた。小久保監督がナインらの手で8度胴上げ後、山川はベンチ前で孫正義オーナーとガッチリと握手して会話をかわした。

開幕から4番に座り、3月29日・オリックス戦(京セラD)では移籍1号ソロとなる勝ち越しソロ。レギュラーシーズンでは西武時代の22年10月1日以来、545日ぶりのアーチをかけた。

4月12日・ベルーナDで行われた古巣・西武戦。大ブーイングの洗礼を受けた。「感謝していますし、育ててもらったことに変わりはない。そこは忘れてません。また明日も勝負はある。こっちはこっちで必死にやっていきたい」。

翌13日の同戦では6回に開幕戦以来12試合51打席ぶりとなる2号満塁弾。さらに8回にも驚きの3号満塁弾を放ち、場内は騒然となった。

スタートこそ順調だったが、6月は23試合でまさかのノーアーチ。7月もなかなかエンジンがかからず、5月22日の楽天戦で2本塁打を放って以降、球宴前の7月21日西武戦まで実に46試合で2本塁打と停滞していた。

そんな中でオールスター第1戦の前日。小久保監督や出場選手とともに札幌市内の割烹で食事をした。熱く打撃論を交わした夜。指揮官から「お前、もう覚悟を決めておけよ。どんなに悪くても最後まで4番を外さんから。逃がさんからな」とのメッセージも送られていた。

苦しい時期だった。山川はこう振り返る。「"任せる"とかではなく"逃がさん"という言葉が小久保監督の信念を感じる部分なのかなと思ったので。プロ野球選手として、いいも悪いも経験してきた。どう受け取るかは僕次第ですけど、逃がさないという言葉の中にいろいろなものが詰まっている。凄く"プロ"というものを感じるひと言でした」。

何よりもルーティンや準備の積み重ねを大事にしている大砲は「その思いだけで結果が出るほど甘くはない」とも話すが、その言葉はうれしかったし、意気に感じた。後半戦は本領発揮。球宴後の7月5試合で4本塁打を放つと、8月は25試合で11本塁打の無双状態に突入。9月も4番として打線をけん引し、チームの4年ぶりの優勝に大きく貢献した。

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