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日本損害保険協会
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お客さま・社会からの信頼回復に関する損保協会の取組み

1.事案の概要と問題の所在

保険金不正請求

事案の概要

中古車販売店、自動車修理工場および保険代理店を兼業していた旧株式会社ビッグモーターが、自動車修理工場として不正行為を行い、保険金を過大に請求していた事案。

問題の所在

一部の損害保険会社において、保険代理店としての同社による保険契約の取扱い件数等を過度に重視していたことから、不適切な査定の簡略化や入庫紹介を行い、同社の不正請求を助長させていた他、保険代理店としての同社に対する損害保険会社による実効的な指導等が実質的に機能していなかったこと。

保険料調整行為

事案の概要

複数の損害保険会社が共同で保険を引き受ける共同保険の組成過程において、入札前に保険料の事前調整を行うといった、独占禁止法に抵触するおそれのある行為が幅広く行われていた事案。

問題の所在

損害保険会社や保険代理店において独占禁止法の知識が不足していたことに加え、国内外で火災保険料が上昇する中で損害保険会社の営業担当者に対して強いプレッシャーが存在していたことや、政策保有株式や便宜供与といった保険以外の要因で共同保険の幹事やシェアが決まっていたこと。

情報漏えい

事案の概要

乗合代理店:
保険契約の情報が、引受会社以外の損害保険会社に対してメール等により提供されていた事案。

出向者:
損害保険会社から代理店への出向者が、他社の保険契約の情報を自社に持ち出した事案。

問題の所在

乗合代理店:
乗合代理店に対する損害保険会社による適切な指導等ができていなかったこと。

出向者:
損害保険会社において営業数字やマーケットシェアに偏重した営業活動が行われていたこと。

共通:
損害保険会社や保険代理店において個人情報保護法の知識が不足していたことに加え、業界特有の他社との接点や情報共有に伴うリスク感覚が鈍化しており、管理態勢も不十分であったこと。

2.各種課題および論点の関係性(事案別)

今般の保険金不正請求事案に関する各種の課題の関係性
今般の保険料調整行為事案に関する各種の論点の関係性
出典:「『損害保険業の構造的課題と競争のあり方に関する有識者会議』報告書」(P24・27)

https://www.fsa.go.jp/singi/sonpo/houkokusyo.pdf

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更新:2025年03月19日(経営企画部)

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