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画像:津田幹子トップイメージ]
たくさん並んでいる絵具板。
絵付けを待っている素地。
仕事場はきちんと整頓されている。
窯を覗くとパステル調のやさしい色使いの茶碗が
窯出しを待っている。
少しずつ窯をすかしながら冷却していく。
ドキドキする瞬間。
---卒業してから6年、問屋さんでお勤めされていたんですよね。どんな事をされていましたか?
主には上絵付けですね。でも荷造りとかいろいろな仕事ができました。ゴールデンウィークにある「九谷茶碗まつり」では売子さんで頑張ったり、毎年春と秋にある見本市では自分のデザインした物を発表させてもらったり。
その時は大変だったけど会社というか、社会の中にでられた事はよかったなって思います。経験はしないと分からないから。
---独立しようって思いはじめたきっかけは?
就職をして、なんだかあっという間に6年間が経っていて。さぁどうしようって思ったとき、支援工房があるって思ったんです。
とにかく焼物の仕事を続けたいって一心に思っていましたから。
---工房に入居していた時はどのような活動をされていましたか?
引き続き問屋から仕事をもらって絵付けしていましたね。
あとは研修所のデザイン支援事業(研修所OBを対象とした、制作に関する勉強会)に参加させてもらってよかったかな。6年間絵付けばかりで成形から縁遠くなっていたのですが、これからは絵付けのみではなく、成形した物に絵付けするという物をどんどん発表していかなきゃいけないって思うんですよ。
デザイン支援事業ではタタラ成形で皿をつくって絵付けしたり、成形からの指導をしていただけたんでよかった。
今後も成形からオリジナルというアイテムを増やしたいですね。
---研修所では成形も学んでいますよね?
絵付け・ロクロなど基礎的な事をひととおり学べたのでよかったです。
タタラ成形も教えてもらいましたし。研修所では一つ一つの課題に時間的ゆとりがあり、ゆったりと自由に勉強できたのでよかった。楽しかったですね。これから石膏を使った型作りもしたいと思っています。デザイン支援事業でまたアドバイスしてください!
---最後にこれから陶芸を志していく方に一言お願いします。
情熱のある人はどんな事があってもやっていけると思うんです。これでやっていくぞ!って人はやり通して欲しいですね。がんばりましょう!!
津田 幹子
1996年
石川県立九谷焼技術研修所卒業
九谷焼問屋に勤務
2003年
石川県立九谷焼技術者支援工房にて制作活動をはじめる
2004年
「金沢からお正月」(銀座 松屋)
2005年
個展 (白山市 ギャラリー千代堂)
三人展 (金沢市 クラフト工房)
「メイドイン日本の暮らし展」(銀座 三越)
2006年
「GO!陶展」(金沢市 G-WING’Sギャラリー)
金沢にて独立