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種々の一回感染性フラビウイルスを用いたハイスループットな中和試験法

種々の一回感染性フラビウイルスを用いたハイスループットな中和試験法

2019年3月15日

High-throughput neutralization assay for multiple flaviviruses based on single-round infectious particles using dengue virus type 1 reporter replicon.

Matsuda M, Yamanaka A, Yato K, Yoshii K, Watashi K, Aizaki H, Konishi E, Takasaki T, Kato T, Muramatsu M, Wakita T, Suzuki R.

Scientific Reports, 8:16624, 2018.

デングウイルスやジカウイルスなどのフラビウイルスは、節足動物の媒介によりヒトに感染し、出血熱や脳炎等を起こす。我々はルシフェラーゼ遺伝子を挿入したデングウイルス非構造領域プラスミドを用い、種々のフラビウイルスのエンベロープを持つ一回感染性ウイルス(SRIP)を作製し、感染性ウイルスを用いた従来の中和試験の代替として利用できる事を示した。


SRIPを用いた中和試験は、感染をルシフェラーゼ活性により定量化出来るため、従来のプラーク数のカウントに比べて多くの検体を取り扱う事ができる。また感染が広がらないため取り扱いが安全かつ容易であり、構造領域の塩基配列情報のみで様々なフラビウイルス属のSRIPが作製できる事から、新興再興フラビウイルスのサーベイランスや診断に役立つ事が期待される。

[画像:virology-2019-1.png]

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