ガイドライン
筋萎縮性側索硬化症(ALS)診療ガイドライン2023追補版2025
ALS診療ガイドライン2023が発刊された後に、従来のエダラボン点滴に加え、エダラボン経口薬が上市されました。さらには高用量メコバラミンおよびトフェルセンが承認され、発売されました。追補版2025ではエダラボン経口薬に関する追記、高用量メコバラミンおよびトフェルセンに関する項目の新設と共に関連項目の改訂を行っております。ALS診療に役立てれば幸いです。
筋萎縮性側索硬化症診療ガイドライン作成委員長
東北大学神経内科
青木 正志
[注] 高用量メコバラミン注射薬は2025年2月19日以降,患者数に対する供給量不足のため一時的な出荷制限状態にあり,当面は治験への組み入れ条件を満たした患者のみ利用可能な状態である*).
その組み入れ条件とは,同意取得時の罹病期間が1年以内で,updated Awaji基準において,definite,probable,probable-laboratory supportedに該当し,ALS重症度基準1度または2度,努力肺活量(%FVC)が60%を超える患者であり,同意取得後の12週間の観察期間の間、改訂ALS機能評価尺度(ALSFRS-R)合計点数が1点または2点低下にとどまる患者(被験者)であった.
高用量メコバラミンの投与にあたっては,上記について参考にされたい.
*) エーザイ株式会社医療者向けサイト(最終アクセス:2025年10月)
https://medical.eisai.jp/products/rbm/rbm_v25