抽出調査した1,609事業所について、6月中の事業収支等をみたものである。
1 事業費用の8割以上は給与費
事業収入の98.0%は(老人)訪問看護療養費であり、そのうち、(老人)訪問看護基本療養費が最も多く、事業収入の55.4%となっている。
1事業所当たりの事業収入は約262万円、事業費用は約226万円で、事業収支差額は約36万円となっている。また、収支率(事業収入/事業費用)は115.7%となっている。
1事業所当たりの事業収入及び事業費用を利用者延べ数の規模別にみると、利用者延べ数が199人以下の事業所では、事業収支差額がマイナスとなっている。(表18)
事業開始後の期間別に収支率をみると、「4か月〜6か月未満」の事業所では、収支率100%以上は40.9%と少なくなっているが、事業開始後の期間が長くなるほど収支率100%以上の事業所の割合が多くなっている。(図9)
一方、事業費用をみると、その84.9%は給与費となっている。(表16、図8)
(千円)
構成割合
(%)
2 収支率が100%以上の事業所の割合は70.7%
また、収支率100%以上の事業所の割合は70.7%で、開設者別にみると、「医師会」が78.3%、「看護協会」が76.0%となっている。(表17)
団 体
医療法人
社会福祉
法 人
公的・社会
保険関係
団 体
医 師 会
看護協会
その他の
団 体
3 1か月の利用者延べ数が199人以下では1事業所当たり収支はマイナス
(単位:千円)
4 事業開始後4か月〜6か月未満の事業所では、マイナス収支が多い