電気生理検査 神経難病の研究・治療に実績多数。充実した研修医育成システム 聖マリアンナ医科大学脳神経内科学

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電気生理検査

当科では以下の神経電気生理検査をおこなっています。

電気生理検査
  1. 脳波検査
  2. 神経伝導検査
  3. 針筋電図検査
  4. 反復刺激検査
  5. 表面筋電図検査
  6. 体性感覚誘発電位検査
  7. 視覚誘発電位検査
  8. 聴覚誘発電位検査

など

1.脳波検査

主にてんかんや意識障害の診断に用います。 頭皮に電極を貼ったのち、ベッドに横になっていただき記録をします。安静閉眼時、開閉眼、過呼吸負荷、光刺激などを行い、約30分記録をします。終わりましたら電極を外しますので検査は約1時間かかります。 月曜日から金曜日の午前・午後におこなっています。

2.神経伝導検査

末梢神経障害の診断に用います。 手足の神経を刺激して、筋肉の収縮を記録し、刺激が筋肉まで伝わる速度や波形をみて診断します。 刺激は痛みを伴います。症状によって記録部位が異なります。検査は約30分から1時間くらいかかります。 月曜日、火曜日、第1・第3金曜日の午前中におこなっています。

3.針筋電図検査

症状が神経の障害によるものか、筋肉の障害によるものかをみる検査です。 筋肉に細い針を刺して安静時と筋肉を収縮した状態を記録します。 主に上下肢でおこないますが、必要に応じて肩、首、背中の筋肉なども調べます。 調べる筋肉の数によりますが約15分から30分かかります。

4.反復刺激検査

筋肉の疲労具合をみる検査です。 手の小指を動かす筋肉、肩の筋肉、前額部の3か所の筋肉を調べます。(図1〜3参照) 筋肉の上に記録電極を貼り、その筋肉を動かす神経を繰り返し刺激して波形を記録します。 検査は約15分かかります。

小指外転筋

図1反復刺激検査 小指外転筋

僧帽筋

図2反復刺激検査 僧帽筋

前頭筋

図3反復刺激検査 前頭筋

5.表面筋電図検査

主に不随意運動(身体が勝手に動いてしまう症状)の診断に用います。 症状のある筋肉に電極を貼り記録します。 症状により調べる筋肉が異なりますので10分から30分くらいかかる場合があります。

3.4.5.の検査は月曜日、金曜日の午後3時からおこなっています。

6.体性感覚誘発電位検査

手首や足首の神経を刺激し、その刺激感覚が脳に伝わるまでに異常があるかどうかを調べる検査です。 頭皮上、肩、背中、腰などに電極を貼り、神経を繰り返し500回刺激します。再現性をみるために2回から4回繰り返しておこないます。 検査は約1時間かかります。 月曜日の午後2時からおこなっています。

7.視覚誘発電位検査

視覚入力が大脳の視覚野に伝わるまでに異常があるかどうかを調べる検査です。 頭皮上に電極を貼り、椅子に座ってモニター画面の中心を見つめて頂きます。 検査が始まるとモニターに白黒の格子模様が出て、それが反転を繰り返します。 左右の目を片方ずつ検査します。検査は約1時間かかります。 水曜日の午後3時からおこなっています。

8.聴覚誘発電位検査

聴覚入力が大脳に伝わるまでに異常があるかどうかを調べる検査です。特に脳幹の異常をみるのに役立ちます。頭皮上に電極を貼り、ヘッドホンを装着していただきクリック音を聞いていただきます。左右片方ずつ検査をします。検査は約1時間かかります。
水曜日の午後2時からおこなっています。

(文責 大学病院臨床検査部 筋電図検査科 科長 脳神経内科 柳澤俊之)

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