「食品産業もったいない大賞」をご存知ですか? 第13回を迎えた「食品産業もったいない大賞」。最も優秀な取り組みに贈られる農林水産大臣賞と、大臣官房長賞、審査委員長賞から各1団体をご紹介します。
受賞対象となる取り組み
「食品産業もったいない大賞」とは
賞の趣旨 省エネルギー・二酸化炭素削減、廃棄物の削減・再生利用、教育・普及などの観点から実績を上げている団体・個人を表彰。その取り組みを広く周知し、食品産業全体で地球温暖化防止、省エネルギー、食品ロス削減などの促進を目的としています。 応募対象者 農林水産業者、食品製造業者、食品卸売(仲卸)・小売業者、外食(中食)事業者、食品輸出入業者、関連事業者、地方自治体、学校、フードバンク、リサイクル事業者、個人など。
2025年「第13回食品産業もったいない大賞」受賞者紹介
農林水産大臣賞 柴崎農園
大臣官房長賞 (株)渥美フーズ
果樹栽培 通常は生後すぐに廃棄される採卵用品種の鶏のオス雛を、夏の一定期間飼育。果樹園に放ち、草取りや昆虫の駆除に役立てます。また、採卵鶏から出る鶏糞も堆肥化して果樹栽培に活用しています。 養鶏 スーパーマーケットから出る食品残渣(野菜くず)を活用して育てる鶏の卵「めぐるたまご」は季節により品質にばらつきが。取り組みの意義やストーリーを消費者と共有することで、逆に信頼性を高めています。 エコツアー 消費者を対象に、農場見学をメインとするエコツアーを毎月開催。年間約300名が訪れています。同業他社や、地域の飲食施設からの問い合わせや見学にも応じています。
審査委員長賞 キリンビール(株)
規格外果実を缶チューハイに使用 「氷結®」のおいしさを支える果実農家に貢献するために、美味しいのに廃棄されてしまう規格外果実「モッタイナイ果実」を使った「氷結® mottainai」を2024年に販売開始。おいしく社会貢献できるチューハイです。 果実生産者と一緒に商品開発 開発担当者が農園を訪問し、生産にかける思いや規格外品の現状などを学び開発に役立てています。農家様も試飲にご参加いただくことで、果実のおいしさが楽しめる中味作りを心掛けています。 生産者からのお問合せを機に新たな商品が誕生 過去商品を飲んだ全農・JAのご担当者からのお問合せを機に、2025年には第3弾の尾花沢すいかの販売が実現しました。
今週のまとめ
今回は受賞者の中から農業を6次産業まで発展させた柴崎農園、スーパーマーケットから養鶏業や農業を展開する(株)渥美フーズ、規格外果物を商品化したキリンビール(株)を紹介しました。次回も楽しみです。
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お問合せ先
大臣官房広報評価課広報室
代表:03-3502-8111(内線3074)
ダイヤルイン:03-3502-8449
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