現在、近弁連出身の16人の常勤裁判官と30人の非常勤裁判官が各地の裁判所で活躍しています(2025年4月1日現在)。裁判の場などで当事者を代理してきた経験のある裁判官(いわゆる弁護士任官者)が増えれば、事実の見方や当事者の主張に対する洞察力において裁判の質をより高めることが期待できます。
また、司法研修所を終了してすぐに判事補に任官した裁判官がほとんどの現在の裁判所に、多様な法曹経験を持った人材が加わることによって裁判所の運営に市民の思いや感覚を生かすことができるほか、弁護士任官者が裁判官の多数を占めるようになれば法曹一元の理想に一歩でも近づくことになります。
実際に弁護士から任官された裁判官からお話を聞くと、弁護士時代とは異なった意味で充実した裁判官生活を送られていることがわかります。任官者個人の人生設計としても有益であるに違いありません。
是非、裁判官に任官する道を考えてみてください。
弁護士任官の制度や手続については、日弁連のホームページもご参照ください。
http://www.nichibenren.or.jp/activity/justice/appointment.html
近弁連は、裁判官の選考手続の透明化を図るために、2000年7月から市民参加型の協議会で任官応募者の選考を行ってきました(現在の弁護士任官適格者選考委員会です)。市民委員と弁護士委員が任官応募者の裁判官としての適格性を審査して、適格性ありとされた弁護士会員を、日弁連経由で最高裁判所に推薦しています。
また、近弁連理事会は、2011年3月「弁護士任官の推進に関する方針」を決議し、連合会をあげて、常勤裁判官及び非常勤裁判官への弁護士任官の推進に取り組んでいます。
弁護士から裁判官に転身することを考えてみようと思ったら、地元単位会の任官担当役員又は下記の近弁連事務局までお問合せください。そのほか日弁連や地元会が行う任官アンケートにお答えいただければ、担当者からご連絡することもできます。