グローバリゼーションとアジア地域統合

グローバル化(またはグローバリズム)とアジアの地域統合(またはリージョナリズム)とのダイナミックな相互関係はどうなるのか。

著者 浦田 秀次郎 編著
金ゼンマ 編著
ジャンル 政治
経済
シリーズ シリーズ政治 > アジア地域統合講座
シリーズ政治 > アジア地域統合講座 > 総合研究シリーズ
出版年月 2012年03月
ISBN 978-4-326-54626-8
Cコード 3331
判型・ページ数 A5・360ページ
定価 4,180円(本体3,800円 + 税)
在庫 品切れ・重版未定

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21世紀のアジア地域統合は「グローバル化」要因を抜きには解明できない。グローバル化はアジア地域統合にどのような影響をもたらしているのか。また、アジア地域統合はグローバル化にどのような影響を与えうるのか。本書は、このような相互関係の問題をさまざまな課題を通じて解明し、アジア地域統合研究の新たな地平を開拓する。

刊行にあたって[天児慧]
はじめに[浦田秀次郎・金ゼンマ]

第1部 グローバリゼーションと国際関係

第1章 複合的グローバリゼーションと東アジア――国際政治学からの鳥瞰図[山本吉宣]
1. はじめに
2. グローバリゼーション論
3. 直線的なグローバリゼーション論
4. 複合的グローバリゼーション:グローバル,リージョナル,ナショナル
5. 国家の属性と地域,国際システムと地域
6. おわりに

第2章 グローバリゼーションとニュー・リージョナリズム――拡散と収斂の相互作用[金ゼンマ]
1. はじめに
2. グローバリゼーションをめぐる議論
3. リージョナリズムをめぐる議論
4. グローバリゼーションとリージョナリズムの相互関係
5. おわりに

第3章 グローバリゼーションとアジア地域研究――アジア地域統合を思考するために[栗田匡相]
1. はじめに
2. 地域研究者から見たグローバリゼーションとアジア地域統合
3. アジア統合の可能性:Asia-Visionサーベイを用いた定量分析から
4. おわりに

第2部 グローバリゼーションと経済・社会

第4章 東アジアにおける地域経済統合[浦田秀次郎]
1. はじめに
2. グローバリゼーションの進展
3. 東アジア経済とグローバリゼーション
4. 市場誘導型の地域統合
5. 活発化する制度面での地域化の動き
6. おわりに:グローバリゼーションが進むなかでの東アジアの地域統合

第5章 東アジアの経済統合――制度収斂の新段階[深川由起子]
1. はじめに
2. 金融協力の進展と課題
3. FTAネットワークの形成と課題
4. 東アジア経済統合制度化のジレンマ
5. おわりに:ジレンマを超えて

第6章 東アジアの環境協力――日本の環境ODAと東アジア環境共同体の形成[松岡俊二]
1. はじめに
2. 問題の所在
3. 先行研究をめぐって
4. 地域環境協力と地域統合の進化モデル
5. 日本の環境ODAと環境センター・アプローチ
6. ヨーロッパにおけるLRTAPの発展過程
7. 東アジアにおけるEANETの発展過程
8. 進化モデルから見たLRTAPとEANETの評価
9. 東アジアにおけるEANET進化の可能性
10. おわりに: 東アジア環境共同体の形成と東アジア共同体論

第7章 労働市場における国際統合の方向性――現地スタッフによる上司評価をめぐって[白木三秀]
1. はじめに:課題の設定
2. 日本人海外派遣者数と外国人「企業内転勤」者数の増大
3. グローバル人材の需給バランス
4. 海外派遣者に対する現地スタッフの評価
5. おわりに

第8章 中国における労働問題――国を越えた連携に向けて[阿古智子]
1. はじめに
2. 富士康事件の衝撃
3. 多発するストライキ
4. 拡大する非正規就業
5. 自己主張する新世代農民工
6. 戸籍制度の壁
7. 発展途上国の不安定要素
8. おわりに:グローバル化が進むアジア地域での連携に向けて

第9章 アジアにおける地域的高等教育フレームワークの構築[黒田一雄]
1. はじめに
2. 高等教育国際化のさまざまな形態
3. 高等教育リージョナリゼーションのグローバルな展開
4. 東南アジア地域における高等教育のリージョナルな展開
5. アジア太平洋地域における高等教育のリージョナルな展開
6. 新しい挑戦:ASEAN+3,東アジアサミット,そして日中韓
7. アジアの地域的高等教育フレームワークに関する地域統合論からの考察
8. アジアの地域的高等教育フレームワークに関する国際高等教育論からの考察
9. おわりに:地域統合論から見たアジアの高等教育フレームワークの将来像

第3部 グローバリゼーションと安全保障

第10章 東アジア多国間地域安全保障をめぐる議論の興亡――グローバリゼーションの影響[植木(川勝)千可子]
1. はじめに
2. 日本における議論の経緯と内容
3. 韓国における議論の経緯と内容
4. 中国における議論の経緯と内容
5. アメリカにおける議論の経過と内容
6. 考察
7. おわりに

第11章 「グローバル・イシュー」としての人権とアジア――新たな国際規範をめぐる国際社会の確執に注目して[本多美樹]
1. はじめに
2. グローバリゼーションと人権
3. 新たな国際規範とアジア:ミャンマーを事例として
4. 人権問題における地域の調整機能・協力関係の意義と可能性
5. おわりに

第12章 アジア地域連携に見る人の移動と人身取引――メコン河流域諸国に着目して[島﨑裕子]
1. はじめに
2. GMS諸国内に見る人の動きと地域統合
3. グローバリゼーションの負の側面としての人身取引
4. 人身取引被害者の置かれている状況:カンボジアを事例に
5. GMSにおける人身取引に関する地域協定と地域連携
6. おわりに

索引

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