太宰治 含羞のひと伝説

著者 松本健一
シリーズ 全集・学会誌・その他 > 辺境社発行 > 松本健一伝説シリーズ
出版年月 2009年02月
ISBN 978-4-326-95044-7
Cコード 0091
判型・ページ数 292ページ
定価 2,530円(本体2,300円 + 税)
在庫 品切れ・重版未定

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「含羞のひと」=太宰治が、昭和十年代から敗戦後の「時代」をどう生き抜いていったのか。文学を正面にすえ、〈太宰治とその時代〉を映し出した太宰治私論。

文化と書いてハニカミとルビをふれ、といったのは、太宰治である。ハニカミは、本音を笑いでごまかしつつ表明する、弱きものの抵抗の方法といってよいだろう。ハニカミを別の言葉でいえば、含羞である。含羞は弱きものとしての太宰治の文化(生きるかたち)であった。これが、本書を『太宰治 含羞のひと伝説』と名づけたゆえんである。

I 太宰治とその時代
一 含羞のひと
二 時代と<自然>
三 <滅亡>の自己肯定
四 抵抗精神の形象化
五 ユダの逆説
六 デカダンスの馴致
七 語り部の時代的意味
八 民族的エトスの陥穽
九 虚妄の意識
十 滅びへの秘かな決意
十一 最後の闘い
十二 絶望的求愛の言葉を残して......

II 太宰治と私たち
太宰の永遠性
久世光彦氏との対談
隠れ太宰ファンが描く太宰の美しい死
あざやかな出来ばえの小説──『謎の母』

増補・新版 あとがき
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