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VOL.204 JUNE 2025
JAPAN’S RELATIONSHIP WITH WATER [政策お知らせ I]領土・主権展示館がリニューアルオープン!

新設されたイマーシブ・シアターの様子。臨場感あふれる映像と音に包まれて北方領土・竹島・尖閣諸島の自然を体感することができる。
Photo: 内閣官房 領土・主権対策企画調整室

日本の領土・主権についての発信拠点である領土・主権展示館が、2025年4月18日、リニューアルオープンした。より多くの方に日本の領土・主権をめぐる情勢について理解を深めてもらうため、イマーシブ(没入)技術などの最新の映像技術を活用し、従来の「読む展示」から「体感する展示」へと生まれ変わった。リニューアルした同館の見どころを紹介する。

領土・主権展示館とは

東京都千代田区にある国立の施設で、入場料は無料。日本の領土・主権をめぐる情勢が厳しさを増したことを受けて、日本の領土・主権について、正確な理解を国内外に浸透させていくための発信拠点として2018年1月に開館した。特に、日本の領土でありながら、他国に不法占拠されている北方領土1及び竹島2、さらに、解決すべき領有権の問題は存在しないが周辺海域をめぐる情勢が複雑化している尖閣諸島3に関する事実や、日本政府の立場・取組についての展示を行っている。

北方領土、竹島、尖閣諸島の位置。
3つの地域については注釈を参照。
出典:外務省ホームページ
地図データ:国土地理院

今回のリニューアルのポイント

従来の領土・主権展示館は、パネル展示といった「読む展示」が中心であったが、今回のリニューアルではイマーシブ(没入)技術などの最新の映像技術を導入し、来館者がまるでその場にいるような臨場感を得られる「体感する展示」となった。「島を見ると、日本と世界が見えてくる。」をキャッチフレーズに、日本の領土である島々を児童生徒を含む若い世代なども身近に感じられるよう、分かりやすい図表や映像を活用した展示となっている。また、2025年の夏から秋にかけて同じビル内で新たなスペースを拡張し、ワークショップなども行えるようになる予定だ。

領土・主権展示館の主な見どころ

1オープニング・ビジョン
日本の領土の成り立ちや、日本の領土をめぐる現在の厳しい国際情勢などを説明し、展示館の設置目的や狙いなどを解説する。

2北方領土・竹島・尖閣諸島コーナー
北方領土・竹島・尖閣諸島の各ブースに分かれており、パネルや短編動画、展示品が設置されている。各島の歴史や現状について、基本的な知識を学習することができる。

3ヒストリー・ウォール
3つの大画面上にアニメーション画像を上映し、北方領土・竹島・尖閣諸島それぞれの歴史を大スケールで実感することができる。

4イマーシブ・シアター
床・壁・天井に北方領土・竹島・尖閣諸島の自然を投影し、圧倒的な迫力を演出。来館者は臨場感あふれる映像と音に包まれ、まるで島々の空を飛んだり、海に潜ったりしているような感覚を体験できる。

5日本政府の取組展示
厳しさを増す国際情勢の中で、領土を保全し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化するための日本政府の方針と、その実現に向けた取組を紹介するコーナー。

6デジタル地球儀(ハンズ・オン・アース)
大きな地球型映像装置を使って、歴史や地理などの授業で取り上げるべき内容を学習指導要領に沿ってわかりやすく解説。日本の離島や資源、安全保障などについても学べる。

(注記)各展示は日本語と英語で表記。一部展示はロシア語・中国語・韓国語に対応している。


オープニング・ビジョンの様子。
Photo: 内閣官房 領土・主権対策企画調整室

デジタル地球儀(ハンズ・オン・アース)。大きな地球儀を実際に触って歴史や国際情勢を学ぶことができる。
Photo: 内閣官房 領土・主権対策企画調整室
  • 1. 北海道本島の北東にありオホーツク海に浮かぶ択捉えとろふ島、国後くなしり島、色丹しこたん島及び歯舞はぼまい群島の4島のこと。北海道に属する。1945年にソビエト社会主義共和国連邦(当時・現ロシア連邦)が占領し、今日に至るまで不法占拠が続いている。
  • 2. 日本の中国地方、島根県隠岐諸島の北西にある島々。島根県隠岐郡隠岐の島町に属する。1950年代以降大韓民国による不法占拠が継続している。
  • 3. 日本の南西部、沖縄県の石垣島の北西に位置する島々。沖縄県石垣市に属する。日本の領土であり、現に日本はこれを有効に支配している。尖閣諸島をめぐって解決しなければならない領有権の問題はそもそも存在しないが、周辺海域における情勢が複雑化している。

領土・主権展示館インフォメーション

住所: 東京都千代田区霞が関3-8-1 虎ノ門ダイビルイースト1階(外堀通り沿い)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日となる場合はその次の平日休館)、年末年始(12月29日から1月3日)(注記)3月第1週の日曜日は臨時休館
開館時間: 10時〜18時
入場料金: 無料
電話番号:03-6257-3715
アクセス: 東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」3番出口より徒歩1分
東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」A2出口より徒歩5分
東京メトロ丸ノ内線・日比谷線・千代田線「霞ケ関駅」A13出口より徒歩5分

領土・主権展示館ホームページ
» https://www.cas.go.jp/jp/ryodo/tenjikan/

紹介動画
» https://www.youtube.com/watch?v=qdfDKNr5Zsk

[画像:QR Code]

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