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伝染性紅斑は、今年は5月上旬より患者報告数が増加しており、11月11日から11月17日(第46週)の1週間における患者報告数は6年ぶりに都の警報基準を超えました。
伝染性紅斑は、ウイルスによる感染症で、特異的な治療法やワクチンはありません。感染予防策としては、こまめな手洗いや、咳やくしゃみをする時には口と鼻をハンカチ等でおおうなどの咳エチケットを心がけることが大切です。
伝染性紅斑の患者の約7割は、6歳以下の小児となっていることから、家庭、保育所、幼稚園、学校等においても感染予防策の徹底をお願いします。
令和6年11月21日 伝染性紅斑(こうはん)が流行、都内で警報基準に達する(PDF:368KB)
伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19(Human parvovirus B19)による感染症です。皮膚の発しんを主症状とします。
約10日(4〜20日)の潜伏期間の後、両頬に境界鮮明な紅い発しんが現れます。続いて体や手・足に網目状の発しんが拡がりますが、これらの発しんは、通常1週間程度で消失します。多くの場合、頬に発しんが出現する7〜10日前に、微熱や風邪のような症状がみられ、この時期にウイルスの排出が最も多くなります。発しんが現れる時期にはウイルスの排出量は低下し、感染力もほぼ消失します。
妊娠中(特に妊娠初期)に感染した場合、まれに胎児の異常(胎児水腫)や流産が生じることがあります。
患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛まつ感染」や、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」があります。
予防には、手洗い、咳エチケットが有効です。
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