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掲載開始日:2019年2月20日

最終更新日:2022年10月3日

車いすバスケットボール体験レポート!

〜#ときおぱ が東京都障害者総合スポーツセンターで体験〜

平成30(2018)年7月29日(日曜)に開催しました「トレセン通りウォーク・スポーツフェスタ【Tokyo 2020 2 Years to Go!】」において、参加者向けに「注目しているオリンピック・パラリンピック競技はなんですか?」というアンケート行いました。
その結果、「車いすバスケットボール」に注目している方が多くいることがわかりました。東京2020大会に向けてより関心を持っていただくため、今回は、東京2020プロジェクトチーム「#ときおぱ」が、23区内で唯一の障害者のためのスポーツ施設「東京都障害者総合スポーツセンター」で車いすバスケットボールを体験してきましたので、その様子をご紹介します。

車いすバスケットボールの主なルール

人数、コートの広さ、リングの高さ、ボールは、すべて一般のバスケットボールと同様です。

一般のバスケットボールと車いすバスケットボールの違うところ

  • 障害の程度により1.0点から0.5点刻みで4.5点まで持ち点が設定されており、5人の合計点が14点以内になるようにチームを編成します。(障害が重い選手ほど、点数が低くなります。)
  • ダブルドリブルは適用されません。何度ドリブルを繰り返しても大丈夫です。
  • 選手がボールを持っているときに、車いすを手で漕ぐことができるのは連続2回までで、3回以上漕ぐとトラヴェリングという反則になります。

車いすバスケットボールの注目ポイント

ティルティング

ジャンプすることができないため、片輪を上げて高さを出すテクニックです。

スクリーンプレー

障害の重い選手が壁となり、味方のシュートをアシストするテクニックです。

こうした車いすバスケットボールならではのプレーに注目して、競技を観戦してみましょう!!

詳しい車いすバスケットボールのルールなどは、こちらをご覧ください。↓


実際に車いすバスケットボールを体験!

東京都障害者総合スポーツセンター スポーツ支援課 廣木係長に車いすバスケットボールの基本を教えてもらいました。

1まずは、車いすの乗り方からです

一般的な車いすと違い、競技用の車いすは、タイヤが八の字に取り付けてあります。また、後ろにも小さなタイヤがついているため、回転しやすく、小回りがきくようになっています。ブレーキがついていないため、車いすをしっかり押さえて乗らないと、車いすが動いてしまうので、注意が必要です。

2次に、車いすを漕いで、前に進む練習です

車いすをこぐときは、タイヤを時計の針にイメージして、12時から3時になるまで、手でこぐとスピードが出やすくなります。腕の力を使うので、次の日は肩甲骨付近が筋肉痛になりました。
ターンするときは、回転したい方のタイヤを軽く押えると、ターンすることができます。
止まるときは、タイヤを強く押え、上半身は後ろに反らすようにします。反らさないと、止まった衝撃で重心が前にきてしまい、そのまま倒れてしまう可能性があります。
基本的な動作を覚えてから、鬼ごっこを行いましたが、素早く動くことの難しさを実感しました。

3実際にボールを使って、ドリブルをしました

[画像:車いすバスケ6]

ボールを持っているときは、2回までこぐことができます。ボールのことを意識すると車いすをこぐ力が弱くなり、スピードが出なくなってしまいました。
ドリブルもボールがタイヤに当たってしまい、うまくキャッチすることができません。何回か続けていくうちに、ボールと車いすのタイミングがわかってきましたが、これを相手がいる中で行うのは、大変だと思いました。

4ドリブルに慣れてきたら、シュート練習と試合を行いました

シュートするときのコツは、なるべくゴールの下で打てるように待つことです。ゴールの高さは、一般のバスケットボールと同じなので、リングに届かせるのも大変でしたが、シュートが入ったときは、嬉しかったです。
試合は、5分ほどの短い時間でしたが、車いす同士であたってディフェンスをしたり、パスで味方にボールを届けてシュートを打ったり、これまで教えてもらったことを活かして、とても盛り上がりました。

約1時間という時間は、あっという間でした。車いすに乗りながらバスケットボールをするという初めての経験でしたが、自分の思い通りにいかないことの連続で、とても悔しかったです。障害のあるなしに関わらず、一緒に楽しめるスポーツなので、また今度、チャレンジをしてみたいと思いました。

パラリンピックでは、パラアスリートが迫力のある試合をすると思うと、観るのも楽しそうだと思いました。本物の試合も観てみたいと思います。


東京都障害者総合スポーツセンターの柴﨑正次所長にインタビュー

車いすバスケットボールを体験させていただいた東京都障害者総合スポーツセンターは、北区十条台にあり、東京23区内で唯一の障害者のためのスポーツ施設です。平成30(2018)年7月に屋内をリニューアルオープンし、さらに利用しやすくなった同センターについて、柴﨑所長にお話しをお伺いしました。

[画像:障スポインタビュー1]

Q. 東京都障害者総合スポーツセンターが、北区十条台に建てられた理由はなんですか?
A. 昭和48(1973)年9月に米軍跡地を東京都が取得しました。跡地の利用として、障害者のための総合施設の整備という計画が構想され、そのひとつとして、障害者スポーツの総合施設の建設が計画されました。用地取得から13年目の昭和61(1986)年3月に建設され、5月10日にオープンしました。

Q. リニューアルがなされていますが、その理由はなんですか?
A. オープンが昭和61(1986)年で、すでに30年経っており、施設の老朽化に対応するために改修しました。
建物は、増築棟が新たに建設され、さらに利用しやすくなり、平成30(2018)年7月1日に屋内施設がオープンしました。運動場とテニスコートは改修中です。

Q. リニューアルして、特徴的なところはありますか?
A. アーチェリー場が増築棟の屋上にできました。これまでは、50mの射場でしたが、70m射ることができるようになったのが、大きな特徴のひとつです。

Q. 障害のあるなしに関わらず、一緒に楽しめるスポーツを教えてください。
A. 障害のない人が車いすを使用したり、アイマスクを装着したりすることで、多くの障害者スポーツを体験することができます。車いす卓球、車いすバドミントン、車いすテニスや5人制サッカー(ブラインドサッカー)、ゴールボールなど、実施する状況を合わせることで一緒に楽しむことができます。

[画像:障スポインタビュー2]

Q. 人気のある障害者スポーツはなんですか?
A. さまざまな障害者スポーツがあり、答えるのが難しいですが、パラリンピックでメダルをとった競技などは人気ですね。特に、ボッチャは、2016年リオパラリンピック団体戦で銀メダルを獲得し人気です。簡単にできそうと思ってしまいますが、奥が深く、ゲーム性もあるので、いろいろなところで取り上げられています。

Q. 東京2020パラリンピックで注目している競技はなんですか?
A. これもまた難しい質問ですね(笑)。パラアスリートで当センターを練習場所のひとつとして利用している人がいる、アーチェリーや車いすバスケットボールなどは、気になりますね。また、車いすテニスの国枝選手も当センターに来ることがあります。子どものころにセンターを利用していたとのことで、関心はありますね。

Q. 北区民に障害者スポーツの理解を促すために、行なっていることはなんですか?
A. 地域の方(障害のない人を含む)が参加できる教室を行なっています。地域交流教室は、みんなで楽しめるバドミントン、卓球やボッチャなど、障害のあるなしに関わらず参加することができます。

Q. 健常者の方が利用する際には、何か事前の申請等が必要でしょうか。
A. スポーツ事業等の中で健常者が参加可能なものは、事前申請は必要ありませんが、その他の事業等へのボランティア活動などは、事前に連絡が必要となります。

Q. 北区民にメッセージをお願いします。
A. 障害のある人もない人も、十条に東京都障害者総合スポーツセンターがあることを知っていただき、利用してほしいと思います。運動を始めるのは不安だと思いますが、当センターのスタッフが相談にのりながら、その人に合ったスポーツを一緒に行いますので、安心して来てほしいです。

[画像:障スポインタビュー3]
左上:柴﨑所長 右上:髙山課長

(注記)東京都障害者総合スポーツセンターは、東京都が建設し、公益社団法人東京都障害者スポーツ協会が指定管理者として運営しています。

車いすバスケットボール体験、インタビューは、11月下旬に実施しました。

お問い合わせ

所属課室:地域振興部スポーツ推進課トップアスリートのまち推進係

〒114-8503 東京都北区王子1-11-1(北とぴあ10階)

電話番号:03-5390-1136

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