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古性優作、直線伸びて優勝 オールスターに続き今年G1・2勝目挙げる【弥彦競輪・G1寛仁親王牌】

2024年10月20日 21時19分

新潟県・弥彦競輪のG1「第33回寛仁親王牌 世界選手権トーナメント」(大阪・関西万博協賛)は最終日の20日、12Rで決勝戦が行われた。先行した近畿勢の3番手から切り替え、4角で内を突いて直線伸びた古性優作(33)=大阪=が快勝。8月のオールスターに続くGI連覇を達成するとともに、優勝賞金4090万円(副賞含む)を獲得した。これで2年連続で獲得賞金は2億円を突破。2着は古性を追走した小原太樹、3着は最後方から追い込んだ河端朋之が入った。

親王牌を掲げ大会連覇を喜ぶ古性優作(中)。左は2着の小原太樹、右は3着の河端朋之

競輪界最強のオールラウンダーである古性が大会連覇を成し遂げた。別線から徹底的にマークされる苦しい局面を瞬時の判断で打開した。「寺崎君も頑張ってくれましたし、脇本さんも頑張ってくれた。相手が近畿ラインを機能させないような走りをして新山君、郡司君も強く難しかった」と激戦を振り返った。
突っ張る寺崎に新山が番手を奪いに行くと、渡部も古性の位置を狙ってきた。「寺崎君のダッシュがすごくて車間が空いてしまったけれど、迂回(うかい)して合流しようと思った」。ラインの分断を何とか阻止した直後には中団からまくる郡司に切り替え追走。「僕も迂回して脚を使っていたし、佐々木君が来たのも見えていた。一度、佐々木君を張ったけれど、乗り越えていく感じで、負けパターンになったなと思ったけれど、内が空いたので踏んで行った」。郡司、佐々木の内に詰まりながらも最後まであきらめることなく、内からゴール目がけて渾身(こんしん)の力を振り絞った。
8月のオールスター競輪(平塚)に続きGI連勝。シーズン序盤は苦しい戦いが続き、後半戦に入ると、満足いくコンディションにはほど遠かった。そんな中でしっかり結果につなげてきた。「日本選手権競輪と、競輪祭を優勝してダブルグランドスラムを狙いたい」。通算8度目のGIタイトルを手にしながらも、貪欲にタイトル奪取を狙い続ける。
▼古性優作(こしょう・ゆうさく) 1991年2月22日生まれの33歳。大阪市出身。身長168センチ、体重77キロ。血液型はO。ホームバンクは関西サイクルスポーツセンター。私立清風高校卒業。BMXから転向し、競輪養成所100期生として2011年7月4日に岸和田競輪場でデビュー。タイトルは21年オールスターで特別競輪初制覇。同年のKEIRINグランプリも制した。22年は全日本選抜、高松宮記念杯。23年は全日本選抜、高松宮記念杯を連覇し、寛仁親王牌も勝って、年間3回の特別競輪優勝を成し遂げた。今年はオールスターと、今回の寛仁親王牌で、特別競輪は通算9冠目。通算成績は1084戦342勝。通算獲得賞金は11億3624万3596円。

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