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>ホーム>ニュース >トピックス >この記事 | last update:09/01/09 |
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先端加速器試験装置でATF2ビームラインが運転を開始
— ナノメートル電子ビーム技術の開発研究 —
先端加速器試験装置(ATF)において、ナノメートルレベルでの先端的電子ビーム開発研究を行うATF2ビームラインの建設を進めてきましたが、建設作業が完了し、このたび本格的なビーム運転を開始する運びとなりました。
先端加速器試験装置(ATF)では、国際リニアコライダー計画(ILC, International Linear Collider)など将来の加速器で必要とされる電子ビーム生成、ビーム計測およびビーム制御などの先端的な技術開発を行っています。ATFは、ダンピングリングと呼ばれるビーム蓄積リングを用いてILCなどの将来の加速器で必要とされる平行度の極めて高いビーム(超低エミッタンスビーム)を実現し、そのビームを用いた先端的な技術開発研究を行うことが可能な、世界的にも特徴のある加速器です。 今回運転を開始したATF2ビームラインでは、超低エミッタンスビームを利用し、垂直方向で35ナノメートルの極小ビームの達成を目指します。さらに、このビームをナノメートルレベルで安定に維持するための技術開発研究を行います。 ATF2ビームラインは、ILCの最終収束系と同じビーム光学系を基に設計されており、ILC実現のための技術的実証試験を行います。 ATF2ビームラインの実現には国内外の大学・研究機関が多く協力しています。基本設計は日本および米国、電磁石は日本・中国・米国および仏国、世界最高性能の空洞型ビーム位置モニターは日本・韓国・米国および英国、などのように国際的に分担しています。今後進められるナノメートルレベルでの電子ビーム開発研究も、引き続き国際的な体制で行われることになり、ILCでの国際協力体制のモデルとしての成果が期待されています。 今後は、このナノメートル電子ビームを達成するための調整を段階的に進めつつ、同時にそのようなビームを診断・維持するための技術開発研究を進めていきます。 |
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