防災担当大臣からのメッセージ
[画像:資料]関東大震災から100年を迎えて
今年は、1923年(大正12年)に発生した関東大震災から、100年の節目に当たります。関東大震災は、近代日本の首都圏に未曾有の被害をもたらした、我が国の災害史において特筆すべき災害です。
その発生日である9月1日が「防災の日」と定められているように、近代日本における災害対策の出発点となりました。首都直下地震や南海トラフ地震、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震など、大規模災害のリスクに直面する現代の私たちに、大変参考となる示唆や教訓を与えてくれます。
この「関東大震災100年」特設ページは、関東大震災の関連資料や報告書等について掲載するとともに、行政機関や各種団体等による関連行事の予定についてお知らせするものです。
内閣府でも、本年9月、関東大震災の震源地である神奈川県において、国内最大規模の防災イベント「防災推進国民大会」(ぼうさいこくたい)を開催するほか、国や地方公共団体、民間団体や各種学会等においても、関東大震災100年をテーマとする様々なイベント・催しが開催されます。
国民の皆様が、これらの情報に触れることによって、また、様々なイベント・催しに参加されることによって、関東大震災の記憶・教訓を継承し、一人ひとりの防災意識の向上が図られることを期待しています。
関東大震災100年を契機に、それぞれの立場で、また、それぞれの地域で、防災について考え、災害に備える機会としていただければ幸いに思います。
内閣府特命担当大臣(防災、海洋政策) 谷 公一
新着情報
- 3月30日
- 「資料で学ぶ」「イベントに参加する」ページを更新しました
- 3月13日
- 多様な主体による関東大震災当時の救護活動を更新しました
- 1月20日
- 特設ページを設置しました
関東大震災とは
大正12年(1923年)9月1日11時58分に、相模湾北西部を震源とするマグニチュード7.9と推定される関東大地震が発生しました。この地震により、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県で震度6を観測したほか、北海道道南から中国・四国地方にかけての広い範囲で震度5から震度1を観測し、10万棟を超える家屋を倒潰させました。また、発生が昼食の時間と重なったことから、多くの火災が発生し、大規模な延焼火災に拡大しました。
この地震によって全半潰・消失・流出・埋没の被害を受けた住家は総計37万棟にのぼり、死者・行方不明者は約10万5000人に及ぶなど、甚大な被害をもたらしました。下表のとおり、近年の大震災と比べても、その被害規模と社会経済的なインパクトは極めて大きかったことが分かります。
関東大震災は、相模トラフを震源とする海溝型地震です。
東京での大火災による被害があまりに大きかったために、東京の地震だと思われている方が多いですが、神奈川県から千葉県南部を中心に震度7や6強の地域が広がっており、その範囲は、1995年の阪神・淡路大震災の10倍以上に達します。
詳しい関東大震災についての内容はこちら