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中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)

IVA-replaceable Small Exposed Experiment Platform: i-SEEP
最終更新日:2017年02月24日

概要

実験装置搭載前のi-SEEP

2つの実験装置を載せたi-SEEP

50c×ばつ70c×ばつ35cm、200kgまでの大きさで、複数の実験装置を搭載することができます。船外実験や宇宙用機器の実証機会を提供します。

主要諸元
項目 概要
電力 28 Vdc(定格) 2 ch,各チャンネル最大 200 W
通信 中速系

低速系

ビデオ
Ethernet: Ethernet IIまたはIEEE802.3 2 ch
無線LAN: IEEE802.11n アクセスポイント1台
MIL-STD-1553B 2系統
USB USB2.0 2 ch
NTSC 1 ch
地上との通信 「きぼう」船外装置を全て合わせて60Mbps
廃熱 400 W(公称最大)
(実験装置取り付け面の2枚のコールドプレートへの合計)
コールドプレート温度 16〜40 °C
振動環境 打上時 9.47 grms
回収時 8.29 grms
(梱包せずに直接輸送船に搭載する場合の環境.別途,典型的な梱包を行う場合の規定あり)

i-SEEP搭載の実験装置に対する詳細な技術要求等については、以下の文書を参照ください。

(日本語版)

補給型中型曝露実験プラットフォーム/実験装置インタフェース管理仕様書(案) Rev.A[PDF: 11MB]

(英語版)

IVA-replaceable Small Exposed Experiment Platform (i-SEEP)/Payload Interface Control Document[PDF: 3MB]

プロジェクトの流れ

搭載装置

高精細ビデオカメラによる映像取得

自然災害の速報発信、定点観測のほか、民間利用などでの活用を目指した、次世代ハイビジョンカメラ(HDTV-EF2)システムです。
このカメラシステムは、カメラ視野方向を制御するための2軸の雲台を持ち、地上からの操作によりカメラを目的の方向に動かすことができます。
また、20倍光学ズームのハイビジョンカメラと高感度・光学5倍の4Kカメラを搭載しています。

画素数 1920X1080画素(フルHDリアルタイム伝送)[カメラ1、カメラ2]
3840X2160画素(4K動画SDカード記録)[カメラ2]
4240X2832画素(1200万画素静止画SDカード記録)[カメラ2]
拡大撮影と
分解能
光学20倍ズーム、地表分解能15m程度で撮影可能(中分解能)
[カメラ1]
感度 夜間撮影可能(ISO感度 102400ノミナルmax)[カメラ2]

[カメラ1] CANON製XA25、 [カメラ2] SONY製α7sII


[画像:図:HDTV-EF2の設置場所]

HDTV-EF2の設置場所

目的

  • 広報・教育用映像の取得
    船外から、輸送機のランデブーの様子や地球の表情を高精細に観測することで、広報や教育に役立てます。
  • 災害状況の観測
    災害発生時の被災状況等を関係機関に提供し、救援や復旧に貢献します。
  • 民生品の宇宙での実証
    市販されている高精細ビデオカメラが宇宙環境でも長期間使用できることを実証します

高精細ビデオカメラによる画像(過去のミッションで撮影されたもの)

[写真]

巨大な低気圧の渦を纏った青い地球

[写真]

アムール川の洪水

[写真]

日本(冬の東北 津軽海峡)


高性能小型GPSR/Wheelユニットの軌道上実証

[写真]

GPSR/Wheelユニット

小型衛星に搭載する機器の宇宙実証を行います。中型曝露実験アダプタの初号機に搭載され、2016年度より実証が開始されます。

目的

  • 市販品の実証
    市販品から構成されるGPS/Wheel Demo Unitユニットを宇宙で実証します。
    安価なユニットを小型衛星へ提供することで、産業の拡大や国内衛星部品メーカの産業競争力強化につながります。


もっと手軽な宇宙空間の利用機会 試せる宇宙[PDF: 6.04MB ]

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