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高校生のための春休み講座2014

横山 広美(科学コミュニケーション 准教授)

毎回好評をいただいている高校生講座,今回は2014年4月2日(水)と3日(木)の2日間にわたって小柴ホールで開催された。

高校生講座と題してはいるが中学生も可としており,多くの熱心な中学生が参加した。また今回はとくに,遠方から 保護者と共に来た参加者が目立った。東大のキャンパスに足を踏み入れ,その雰囲気を肌で感じることは,高校生・中学生の参加者にとって大きな意味があるであろう。いっぽうで,遠方から気軽に参加してもらう取り組みとして,今後は,本講座のインターネット配信も検討していく必要があると感じた。

1日目は,化学専攻の塩谷光彦教授による「分子レベルのものづくり〜デザインで勝負!〜」と地球惑星科学専攻の生駒大洋准教授による「太陽系外のさまざまな惑星たち」,2日目は,地球惑星科学専攻の近藤豊教授による「地球温暖化とエアロゾル」と物理学専攻の村尾美緒准教授による「量子テレポーテーション?!」の講演が行われた。それぞれに対して多くの質問が挙がった。

毎回,参加者から出てくる質問がある。「先生の研究は何の役に立つのですか?」理学の研究が,実用課題解決型で はないことに,多くの生徒が疑問をもつようである。この質問に対する講演者の答えは,言葉は違えど毎回共通している。その答えを受けて,自然の根源を知ること自身に大きな価値があることを参加者は強く感じとって帰るようである。今後も講師のみなさんの協力を得て,回を重ねていきたいと思っている。

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