理学系研究科・理学部支援基金
—若手人材育成に必要な財務基盤の確立を目指して—
理学系研究科長・理学部長 相原 博昭(物理学専攻 教授)
理学系研究科は,渉外本部の協力を得て,東京大学基金として最初の部局支援基金となる「理学系研究科・理学部支援基金」を2013年4月に立ち上げました。基金とは,一定の目的のために積み立てて準備しておく資金です。若手人材の育成は,本研究科のもっとも重要な社会的使命のひとつです。若手人材は,「科学的好奇心によって創造活動を進め,科学によって社会の課題を解決し,限界を突破し,イノベーションを引き起こす」という理学の本質的価値を創り出す原動力です。法人化以降,国立大学の自己収入増加のための努力が求められています。本研究科も,自らの社会的使命の持続的遂行を可能にする財務基盤の確立を目指して,広く社会から寄付を募り基金化することにしました。この基金の将来は,本研究科のすべての構成員が,この使命の重みを共有し,最先端の研究と教育を展開し,そして,成果を広く社会に周知するという,理学系研究科の本分を果たせるか否かにかかっていると思います。この基金を大きく育てるために努力したいと思います。本基金へのみなさまのご支援をお願い申し上げます。