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新しい企画で理系女子をアピール

横山 広美(科学コミュニケーション 准教授)

図1

卒業生による講演の様子

毎年行っている女子中高生イベントに来場する生徒には共通点がある。このイベントに来る大部分の生徒は,理系に進学するか否か「迷っている」生徒たちである。理系進学が決まっており,迷いのない理系が大好きな生徒は,理学部が開催する,ほかの理系イベントに参加する。そこでこのイベントには,もし理系に進学した場合,どんな将来が待っているのだろうと考える材料を提供することがミッションになる。

理学部の女子中高生イベントはこの数年,毎年開催しているが,参加者の上記の傾向が強いことを再確認した上で,今年は少し趣向を変え,2013年8月26日(月)に開催した。

これまでは講演者に研究内容の紹介,およびその後に見学や実験を中心に行い好評を得ていたが,理学部に興味があるけど,研究者になりたいとまでは決まっていない,という声も一定数ある。そこで,今年は, 2名の講演者のうち一名を,社会で活躍する卒業生に依頼することになり,トップバッターとして東京大学理学部物理学科を卒業し,朝日新聞社で活躍する高橋真理子氏に依頼した。二人目の講演者は,生物科学専攻の榊原恵子助教にお願いし,研究人生の醍醐味についてお話いただいた。社会と研究分野での活躍をそれぞれにお話いただき,参加者にもたいへん高い評価をいただいた。また,講演の後には,10学科から一名ずつの学生に,直接,生徒さんと交流をしてもらった。こちらもたいへん好評だった。

理学部では多くの高校生向けイベントを開催しているが,ニーズを十分に見極めながら適切な企画を提案していきたいと思っている。

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