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「グリーン化学」に取り組む社会連携講座

小林 修(化学専攻 教授)

地球規模での環境・エネルギー問題への取り組みの重要性が強く認識される昨今,環境にやさしい化学,すなわちグリーン・サステイナブル・ケミストリー(GSC)分野の研究が先進国を中心に世界的な広がりを見せている。とくに医薬品や化成品など,人類の発展に不可欠な化学品を環境に負荷をかけずに合成する方法については,持続的社会の実現のために活発に研究開発が行われている。しかしながら,このような化学合成プロセスの実用化のためには,革新的な触媒の開発,リサイクルシステムの確立,環境にやさしい原料や製品の開発,コストの問題など解決すべき課題は多く,実用化は容易ではないのが現状である。このため,基礎化学から化学産業までを広くカバーした研究体制において,環境問題の解決に向けた強力なアプローチを行うことが求められている。さらに,将来的な地球規模での持続的社会の実現に向けて,GSCの発展に意欲をもつ国際的な人材の育成が必要不可欠である。グリーン・サステイナブル・ケミストリー(GSC)社会連携講座はこのような社会的要求に応えるべく,2012年4月に理学系研究科内に設置された。

本社会連携講座の研究開発の中心は,産学連携による革新的かつ実用的なグリーン化学合成プロセスの開発である。最先端のGSC技術を活用し,反応原料の選択から反応後の分離操作やリサイクルも含めた,総合的に環境にやさしいプロセス開発を行う。理学系研究科では,水を溶媒とする有機合成反応技術や,リサイクル可能な実用的固定化触媒技術など,環境負荷の少ない化学合成のための研究成果を豊富に有しており,各企業との連携でこれらを発展させることにより実用化を目指す。GSC研究は,有機化学を始めとして,無機化学,分析化学,物理化学なども含む重層的な学際領域に位置する分野であり,本講座では個別の研究では見通すことの困難な新しい原理・技術を抽出することで,世界的なGSC分野の発展に大きく貢献することを目指す。

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