このウェブサイトではJavaScriptおよびスタイルシートを使用しております。正常に表示させるためにはJavaScriptを有効にしてください。ご覧いただいているのは国立国会図書館が保存した過去のページです。このページに掲載されている情報は過去のものであり、最新のものとは異なる場合がありますのでご注意下さい。

ご覧いただいているのは国立国会図書館が保存した2021年11月18日時点のページです。このページに掲載されている情報は過去のものであり、最新のものとは異なる場合がありますのでご注意下さい。収集時のURLは http(s)://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/topics/2012/03/05.html ですが、このURLは既に存在しない場合や異なるサイトになっている場合があります。

(注記)このページの著作権について

ヘルプ


保存日:

ヘルプ


保存日:

ご覧いただいているのは国立国会図書館が保存した2021年11月18日時点のページです。このページに掲載されている情報は過去のものであり、最新のものとは異なる場合がありますのでご注意下さい。収集時のURLは http(s)://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/topics/2012/03/05.html ですが、このURLは既に存在しない場合や異なるサイトになっている場合があります。

(注記)このページの著作権について

  1. ホーム
  2. 理学部ニュース
  3. 2012年3月号(43巻6号)

塚原達也助教が GE & Science prize for young life scientists を受賞

武田 洋幸(生物科学専攻 教授)

図1

塚原達也助教

GE & Science prize for young life scientistsは,GE Health Care社と Science 誌が共催する若手生命科学研究者を対象とした国際賞であり,世界の4地域(北米,ヨーロッパ,アジア,そのほかの国々)から地域受賞者が選ばれます。塚原助教はアジアの地域受賞者となり,オンライン版の Science 誌にエッセーが掲載されました(http://www.sciencemag.org/site/feature/data/prizes/ge/2011/tsukahara.xhtml)。

塚原助教は本研究科生物化学専攻の大学院博士課程において染色体分配の研究に従事し(分子細胞生物学研究所・渡邊嘉典研究室),細胞周期進行のマスターレギュレーターとして知られるサイクリン依存性キナーゼが,染色体の二方向性を制御することで正確な染色体分配を保証することを明らかにしました(T. Tsukahara et al, Nature 467, 719 (2010))。また,分裂酵母を用いて明らかにしたこれらの機構が,ヒトの細胞でも保存されていることを証明しました。これにより,サイクリン依存性キナーゼの染色体分配における新しい役割が明らかになりました。サイクリン依存性キナーゼはその制御異常が細胞のガン化の主要原因であることが知られているため,今回の発見により細胞のがん化のひとつの経路が明らかになった可能性があり,今後抗がん剤創薬などへの応用が期待されます。また,塚原助教は2011年度井上研究奨励賞も受賞しており,その研究成果は国内外でひじょうに高い評価を受けています。

塚原助教は現在,生物科学専攻において脊椎動物の発生過程におけるエピジェネティックな遺伝子発現制御機構などについて研究を行っており,今後さらなる活躍が期待されます。

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /