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「東大理学部で考える女子中高生の未来」開催

村尾 美緒(物理学専攻 准教授)

図1

筆者の研究室にてディスカッション

2010年9月26日(日)午後1時より「東大理学部で考える女子中高生の未来」のイベントが開催された。昨年度よりさらに多い,合わせて59名の女子中高生とその保護者・教員が参加し,小柴ホールでの理学系研究科の女性教員4名の講演会と研究室見学を行なった。

講演会は,横山広美准教授が総合司会を務め,山形俊男研究科長の開演挨拶の後,筆者,附属植物園の角川洋子助教,地球惑星科学専攻の並木敦子助教,附属ビッグバン宇宙国際研究センターの平賀淳子助教が,量子力学と情報,生物の多様性,火山噴火の謎, X線による宇宙観測についての各講演を行なった。 微小スケールの量子から巨大スケールの宇宙までを対象とした幅広い講演会となったが,専門的内容と共に科学に対する多様な取り組み方が示され,参加者はひじょうに熱心に講演を聞いていた。 その後,参加者は4グループに分かれて講演者の研究室訪問に向かった。 筆者の研究室では,理論物理学者がどのように研究を進めているのかを体験していただくため,研究室でのディスカッションの様子を再現して,研究内容や研究生活に関する説明を進めた。

その後小柴ホールに戻り,各講演者への質疑応答を行なった。 科学者であることと家庭との両立の難しさなど会場から鋭い質問もあり,講演者が多様な回答をした点も,正答はひとつではないことが示せて良かったのではと思う。 男女共同参画委員長の黒田真也教授の終演挨拶の後,参加者,教員,サポートTAとの歓談タイムも設けられ,熱心に質問をしてくださった参加者も多かった。 アンケート結果によると参加者の方々にたいへん喜んでいただいたようで,理系選択の参考になったなど,嬉しいコメントが多く寄せられたそうである。 イベントスタッフの教職員とTAの学生のご尽力に感謝したい。

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