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研究科共通講義「現代科学史概論」が開講される

長谷川 修司(物理学専攻 教授)

図1

現代科学史概論IIポスター

昨日出た論文から得た情報,先週出席した学会で仕入れた情報,毎日洪水のように押し寄せてくる最新の学術情報の中でガムシャラに泳ぎ続けていると,自分の研究の位置づけや長期的な研究の方向性を見失うことも... そのような状態の学生に博士論文の審査などでときどき出くわすこともある。 そんなときは,当該分野の歴史の流れの中で,自分がやったことがどのような意味をもつのか明確に記述して,自分の仕事を歴史の中に組み込みなさい,と指導する。 歴史を知ることは自分の立ち位置を知り,自分の成果の意義を客観的に把握し,これから進むべき方向を照らし出してくれるはず。

本理学系研究科では,大学院教育高度化プログラムの一環として,昨年度から「現代科学史概論」を開講している。 定年退職前後の本研究科のベテランの先生方に,ご自分の専門分野および周辺分野を,その歴史的な背景とともに講義していただき,大学院生に教養の幅を拡げてもらうことをねらいとしている。 今年度は,図のとおり9月中旬に5日間の集中講義として開講し,常に50名前後の聴講者が集まった。 レポートを提出して単位を取得した院生は47名であった(15コマを5日でカバーし2単位となる密度の高い講義)。 特に,今年度は,科学史がご専門の本学総合文化研究科の岡本拓司先生にもご出講いただき,日本の科学史を中心に対話形式の新鮮な講義をいただいた。 (元)理学系の先生方の講義でも,通常の講義では拝聴できない「ヒューマンな」話も多く出てきて,学生にも好評であった。 研究に没頭する理学系の大学院生に,自分の専門の「城」からちょっとだけ顔を出してもらい,さまざまな分野の歴史を概観して,「タフな東大生」にふさわしい教養を身につけるきっかけになったのではないかと思う。

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