第8回高校生のためのサイエンスカフェ本郷を開催
サイエンスカフェ実行委員長 阿部 光知(生物科学専攻 准教授)
小柴ホール前ホワイエでの大学院生と参加者のディスカッションのようす
理学部のアウトリーチ活動の一環として,2010年6月13日(日)午後1時より,理学部1号館小柴ホールにて「第8回高校生のためのサイエンスカフェ本郷」が開催された。当日は好天にも恵まれ,首都圏を中心とする中・高校生の男女40名が,研究の現場に触れられる貴重なひとときを大学院生・若手教員とともに楽しんだ。
今回は,「ナノへの招待状」のテーマに沿った話題提供を,二人の若手教員にお願いした。コンピュータ科学専攻の田中文昭助教による「 DNAで創るロボット – 光学顕微鏡でも見えない極微小ロボットの実現に向けて –」と,化学専攻の管野憲助教による「生命現象を「光」でライトアップ – 細胞の中の分子を「みる」 –」の二題である。ひじょうに分かりやすく興味深い講演に,参加者は熱心に聞き入っていた。講演後には,発表者も驚くほどの専門的な質問が参加者から投げかけられるなど,活発な議論もたいへん印象的であった。
講演に引き続いては,各専攻から参加してくれた大学院生と参加者が,少人数のグループに分かれ,お茶を飲みながら歓談する機会を楽しんだ。研究内容に関する質問はもちろんのこと,研究室での日常生活や,大学院のシステムに関する質問が活発に飛び交い,あっという間に予定の時間が過ぎてしまった。研究室訪問終了後も,参加者と大学院生がホールにて談笑し,写真撮影に興じている姿が,このイベントの成功を物語っていると感じた次第である。