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宇宙-地球-生命をつなぐGCOE "地球から地球たちへ"

永原 裕子(地球惑星科学専攻 教授)

図1

図:GCOEプログラム"地球から地球たちへ:生命を宿す惑星の総合科学"の概念図

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本年度より,GCOEプログラム"地球から地球たちへ:生命を宿す惑星の総合科学"がスタートした。このプログラムは東大と東工大の連携により進められ,それぞれの大学の地球惑星科学,生命科学分野を含む総合的なプロジェクトである。

宇宙をみわたしてみると,星の周りに惑星が存在することが実に普遍的なことであることが,近年の観測により明らかになりつつあり,すでに350あまりの惑星をもつ星が発見されている。すなわち,地球のように生命を宿す惑星(ハビタブルプラネット)の存在と,そこにおける生命が具体的な研究対象となる日が近づいている。宇宙における生命進化の一般性・多様性の探求,生命の存在を実現する惑星の探求が自然科学の共通の課題となったのである。本GCOEでは,地球(the Earth)と生命の共進化の必然性・偶然性を実証的に解明し,その必然性から生命進化の一般性を,その偶然性からあり得る多様性を理解し,宇宙の地球たち(Earths)を理解することを目指している。 本GCOEでは,東大—東工大にまたがる"ハビタブルプラネット国際研究機構"と"ハビタブルプラネット特別教育コース"を設立し,国内・国際ネットワークを通じて博士大学院生がこのような最先端かつ学際的な研究を進めること,国際的視野を獲得すること,多様なインターンシップを通じて実践力を養うことを目指している。両大学の院生が一緒に泊まり込みでおこなう合宿や,互いの大学に中期的に滞在して異なる研究に加わることなど,他のGCOEにないユニークな試みも行われている。

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