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オープンキャンパス講演会レポート午後の部

細胞の中はまさに小宇宙 〜 細胞内の"動き"に迫る 〜

広報誌編集委員会

図1

小田さんは子供の頃から水草が好きだった。

午後の部は,生物科学専攻博士研究員の小田祥久さんの講演であった。生物科学専攻修士1年の近藤侑貴さんが司会を務めた。午後も立ち見が出るほどの盛況ぶりであった。

小田さんは,今年6月に行われた,第4回高校生のためのサイエンスカフェ本郷でも同じ内容で講演している(理学部ニュース2008年7月号P.5)。今回はオープンキャンパスに合わせてより親しみやすくアレンジして講演に臨んだ。

今回も小田さんお気に入りの蛍光顕微鏡をもち込み,蛍光タンパク質を使って赤や緑に光らせた植物細胞中の小器官がダイナミックに動くようすを前方スクリーンに映し出した。細胞を観察するために染色すると細胞は死んでしまうが,蛍光タンパク質を遺伝子に導入しても細胞は死なない。小田さんは,生きた細胞の動きを直接観察できる研究のおもしろさを高校生たちに伝え,同時に蛍光タンパク質の導入が成功するまでに何日も何ヶ月もかかる研究のたいへんさも伝えた。

小田さんは子供の頃から水草が好きだった。水槽に揺れる水草を見ているだけで何時間も時間が流れた。クラスのみんなの前で水草について1時間もの間熱く語ったこともある。今回の講演では,それ以上に夢中になるほどサイエンスはおもしろいということを高校生の皆さんに伝えたかったと語った。

研究生活がよくわかるよう,小田さんの研究室がある理学部2号館や,学生・研究員の部屋のようす,小田さんのデスクまわりの写真も紹介された。

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