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  3. 2007年11月号(39巻4号)

アモルフォファルス・ギガス また開花

附属植物園長 邑田 仁 (附属植物園 教授)

研究温室内で開花したギガスの花序。長い柄の先に筒状に巻いた仏炎苞があり,その内側に多数の花と大きな棒状の花序附属体がある。附属体表面にしみ出す液体が腐った魚のような悪臭を放ち,受粉のための昆虫を集めるのに役立っている。右側は別株のギガスの葉

属植物園ではおもに系統分類学的研究のためサトイモ科の植物を世界各地から収集し,温室で栽培している。コンニャクの仲間もそのひとつで,地下に大きなイモ(地下茎)があり,毎年1枚,傘のように広がった葉を出して栄養を貯め,イモが十分大きくなるとこんどは1個の花序だけを地上に出して開花する。開花・結実すると栄養を消費し,イモが小さくなってしまうので,ふたたび数年間は葉だけを出して栄養を貯めるというサイクルをもっている。コンニャクの仲間は種類によって大小さまざまで,小さいものは花序の高さ20 cm以下,大きいものには高さ4 mほどになるアモルフォファルス・ギガス,花序の幅が1.5 mになるショクダイオオコンニャクがある。 今回,開花したギガスは1993年に原産地のスマトラ島で採集された種子から育てたもので,2003年に附属植物園で開花し,「世界で一番背の高い花」が「世界の植物園で第2番目」に開花したことで話題をよんだ。そのとき咲いた株が復活して再び開花したので,2007年9月8日(土)・9日(日)の2日間限定で特別公開を行うこととし,「4年ぶり2度目の開花 アモルフォファルス・ギガス -世界一背が高いコンニャク-」というタイトルで記者発表を行った。その結果,いくつかの新聞とテレビで画像とともに紹介され,2日間で3000人をこえる見学者があった。花序はサーモグラフフィによる温度測定などを行った後,切り取って標本とした。

今回は温室から出して屋外に展示し,入園者に自由に見てもらうよう展示場の設営もしていたが,直前に台風が来たため背が低いうちに温室外に出すことができず(1日に10 cm以上伸びて開花時には3 m20 cmになってしまった),結局,温室内での公開となったのは残念であった。次にはショクダイオオコンニャクの開花も期待されるので,いまのうちから展示公開の企画を進めたいと考えている。

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