グローバルCOEプログラムに2拠点採択
広報委員長 野中 勝(生物科学専攻 教授)
2002年度から,世界的な研究教育拠点の形成を重点的に支援する目的で「21世紀COEプログラム」が実施され,理学系研究科からは全専攻を含む4拠点が採択されてきた。今年度からは「21世紀COEプログラム」をより充実・発展させた形の「グローバルCOEプログラム」に移行することになり,まず5分野において募集がおこなわれた。従来に比べて拠点数を半減するという厳しい基準のもとに,63拠点が選出され,わが理学系研究科からの提案は,申請した2分野においていずれも採択されている。
まず生命科学分野では,生物化学専攻・生物科学専攻が医学系研究科・分子細胞生物学研究所とともに提案した「生体シグナルを基盤とする統合生命学」(拠点リーダー:宮下保司 医学系研究科教授)が採択された。また化学・材料科学では,化学専攻が工学系研究科とともに提案した「理工連携による化学イノベーション」(拠点リーダー:中村栄一理学系研究科教授)が採択された。今回,採択された提案はいずれも理学系研究科と他部局との連携による拠点形成であり,COEプログラムの従来からの目的である最先端・最高水準の研究教育を実現するばかりでなく,研究科の枠に捕われない幅広い視野を有する人材の育成にも貢献できるものと期待される。