植物園で開かれた学生・教職員交歓会
植物園園長 邑田 仁(附属植物園 教授)
小笠原諸島固有絶滅危惧植物の保全・増殖が行われている植物園の研究温室(6号室)
理学系研究科・理学部の学生・教職員交歓会は5月に附属植物園で行うことが恒例となっており,本年は2007年5月21日(月)午後3時から開催された。
さわやかに晴れた例年にない好天で,585名(学生498名,教職員84名,名誉教授3名)が参加した。学生有志と職員により,飲み物と軽食がサービスされ,参加者はそれらを手にしてまだ新緑の明るさを保っている桜(ソメイヨシノ)の下に思い思いにたたずみ,また敷物を敷いて車座となり,大いに話がはずんで交歓会の目的が達成された様子であった。
当日は公開温室や,一般には公開していない研究温室も公開され,数人ずつまとまって散策するグループがいくつも見られた。世界的に見ても他の施設ではめったに見られない希少植物や,温室を利用して行われている小笠原諸島の固有絶滅危惧植物の保全・増殖の状態などを見て,研究植物園の雰囲気を感じていただけたかと思う。東京大学の学生証,職員証の提示により休園日以外は無料で入園できるので,普段からもっと利用していただければ幸いである。