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女子高校生のためのサイエンスカフェ,開催される

広報委員長 野中 勝(生物科学専攻 教授),横山 広美(広報室 准教授)

ディスカッション・ティータイムに講師の大月氏,大学院生と話す参加者たち

「ディズニーランドよりも楽しかった!」終了後に2人の高校生が駆け寄って,そう感想を述べた。サイエンスとディズニーランドは比較するものではないが,女子高校生として最高の褒め言葉だろう。2007年6月17日(日),理学部主催としては2月に引き続き2回目の,また"女子高校生のための"と銘打ったものとしては初めてのサイエンスカフェ本郷が開催された。

当日は先着順で選ばれた55名の女子生徒が,秋田県や新潟県などの遠方を含む日本各地から集まった。当初,緊張気味だった参加者も,通常の講演と違ってリラックスした雰囲気の中で進むカフェに次第に打ち解け,最後は予定の時間がきても立ち去りがたい様子をみせていた。女子生徒の理系進学はまだ低い。中には理系を希望しても,将来を懸念する学校の先生や両親に反対されるケースもある。潜在的な力をもつ女子生徒に理学の魅力を語り,理系進学の支援をすることは,やがては理学全体の発展につながる。女子高校生のためのサイエンスカフェは,このような視点から山本智前広報委員長の主導のもと立案・計画され,今回,実現に至った。

当日は大月祥子博士研究員(地球惑星科学専攻)の講演,テーブルごとに分かれての大学院生とのディスカッション,最後に研究室見学と,充実したプログラムが用意された。どれも好評であったが,「大学院生と話ができたことがとてもよかった」という意見がたいへん多く見られた。10年後の自分の姿を想像しながら,具体的な話ができたのがよかったようである。

「理系に行こうと思いました」。そのように感想を述べてくれた生徒もいた。たいへんうれしいことである。今後も女子生徒の理系進学を支援する活動を続けていきたい。

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