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令和3年度情報バリアフリー通信・放送役務提供・開発推進助成金の交付決定

2021年7月13日


国立研究開発法人情報通信研究機構

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 徳田 英幸)は、令和3年度の「情報バリアフリー通信・放送役務提供・開発推進助成金(注)」の助成対象事業を決定しましたので、下記のとおり、その概要をお知らせします。
(注) 身体上の障害のため通信・放送役務を利用するのに支障のある者が、当該通信・放送役務を円滑に利用できるようにすることを目的として、身体障害者の利便の増進に著しく寄与する通信・放送役務を提供し、又は開発する業務を行う民間企業等に対して、その業務に必要な資金の一部を助成するもので、平成13年度から実施しています。
記

1. 交付決定の状況

助成対象事業の公募に対して6件の申請があり、外部有識者からなる評価委員会の評価を経て、次の5件を交付決定しました。

事業の名称 事業者名 所在地
1 がん・がん検診に関する聴覚障害者向けプッシュ型情報提供システムの開発及び環境構築 株式会社アイエスゲート 東京都
2 聴覚障害者向けライブ字幕サービス 株式会社アイセック・ジャパン 沖縄県
3 聴覚障害者向け 字幕電話 合同会社シーコミュ 沖縄県
4 らくらくトーク音声認識 株式会社SOWONSOFT 東京都
5 映画・映像・舞台芸術等に対応したクラウド型情報保障サービスの提供 特定非営利活動法人メディア・アクセス・サポートセンター 東京都
(事業者名は五十音順)

2. 交付決定総額

44,892,000円

3. 助成対象事業の概要

別紙1のとおり

別紙1

1
助成対象事業名 がん・がん検診に関する聴覚障害者向けプッシュ型情報提供システムの開発及び環境構築
助成対象事業者 株式会社アイエスゲート

【事業概要】
聴覚障害者の方々が自分で探さなくても、自動でがん・がん検診に関する情報が配信されるシステムを開発しサービス利用環境を構築します。
<目的>
・がん検診の受診率向上
・がん、がん検診の情報を周知
・e-検査ナビシリーズが導入されている施設の周知
<事業内容>
がん・がん検診や医療に関する情報配信するシステムを開発して、利用者には無償でサービスを提供するプラットフォームを構築する。
【事業イメージ】
2
助成対象事業名 聴覚障害者向けライブ字幕サービス
助成対象事業者 株式会社アイセック・ジャパン

【事業概要】
聴覚障がい者のQOL を高めるためのライブ字幕サービスとして、高等教育・講演会・セミナー・議会・ローカルTV 局のライブ番組にライブ字幕を提供する。昨年からAIを取り入れたライブ字幕提供を行っており、定着化を進める。
【事業イメージ】
3
助成対象事業名 聴覚障害者向け 字幕電話
助成対象事業者 合同会社シーコミュ

【事業概要】
聴覚障害者が電話を利用できるようにするサービスとして、電話リレーサービスがあるが直接相手と話すことはできない。そのため、直接相手と話すことができる字幕電話サービスを提供する。
話すことのできる聴覚障害者は、利用者に対して自分で意思を伝えたいという要望が強く、しかしながら、相手の話は聞くことができないため、電話を使うことができないでいる。
相手の話の内容が文字で表示されることになると電話で意思の疎通を取ることができるようになる。
今回のサービスでは、相手の音声を文字表示するが、利用者が
1 オペレーターによる文字表示(9時〜17時)
2 音声認識による文字表示
を選択できるようにすることで利便性が増す。
【事業イメージ】
4
助成対象事業名 らくらくトーク音声認識
助成対象事業者 株式会社SOWONSOFT

【事業概要】
障害を持つ人をはじめ高齢者など、老若男女向けの音声認識インターフェイスです。
支援する人と支援を受ける人を、スマートフォンのアプリケーションでつなぎます。
視聴覚に障害がある人の音声を、スマートフォンを通じてテキストに変換します。音声から変換されたテキストをメールもしくはチャットで送信します。
合わせて、支援する人は、支援を受ける人の位置情報を知ることができます。
一つのアプリで全て解決できることを目指すインターフェイスです。
【機能】
1)モニタリング:障害を持つ人と離れて暮らす家族に安否や健康状態などを伝える。
2)音声認識:視覚障害を持つ人の音声をテキスト変換・送信
3)画像認識:形にした方が理解しやすい方向け機能
4)位置情報お知らせ機能
5)テレビなど家電製品をつなげるIoT機能
【事業イメージ】
5
助成対象事業名 映画・映像・舞台芸術等に対応したクラウド型情報保障サービスの提供
助成対象事業者 特定非営利活動法人メディア・アクセス・サポートセンター
【事業イメージ】
【事業概要】
映画館、放送、動画配信、DVD、博物館・水族館、舞台芸術等にPCソフトやスマートフォンアプリを使って視覚障害者用音声ガイドや聴覚障害者用字幕等の配信をインターネット上のサーバーから提供するとともに、更なるソフト開発を行う。
また、視聴覚障害者に向けに音声透かしや音声解析技術等とスマートフォンアプリ等を使って、音声ガイドや字幕・手話を提供するサービスを行う。
配信データ:
視覚障害者用音声ガイド /
聴覚障害者用字幕 / 手話(防災情報含む)
使用端末:
スマートフォン / タブレット端末 /
スマートグラス / PC 等

本件に関する問合せ先

デプロイメント推進部門 情報バリアフリー推進室

齋田 信二郎、 武井 康人
Tel: 042-327-6022
Fax: 042-327-5706

E-mail: kakusaアットマークml.nict.go.jp

広報

広報部 報道室

Tel: 042-327-6923

E-mail: publicityアットマークnict.go.jp

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