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水と生命を育む星「地球」を駆動する原動力は地球内部に存在します。40億年を超える地球史において、原始海洋の形成や生命の誕生と進化、海洋プレートと大陸地殻の形成など、地球に起きた多くの出来事は地球内部の熱エネルギーによって駆動されるマントルの動きによるものです。
現在の人間社会や地球環境もその例外ではありません。プレート沈み込み帯に位置する日本は世界に類を見ない火山・地震大国ですが、これら火山・地震活動もマントルの動きに支配されています。
地球温暖化とそれに伴う異常気象など、地球の気候を支配する大気も、マントルの動きに伴う火山活動と密接な関係があります。しかしマントルがどんな物質でそんな動きをするのか、マントルが動くことで人間社会や地球環境の未来がどのように影響されるのか、詳しいことは分かっていません。
私たちは、マントル活動と連動したマグマや地上に隆起したマントル岩体の物理・科学的な性質を世界オンリーワンの科学掘削・海洋探査と実験・分析科学技術を駆使し、海洋リソスフェア(海底からマントル最上部までの箇所)の全貌を明らかにすることで、地球と生命の成り立ちだけでなく、人類そして地球の未来を解き明かします。
大陸とマントルをキーワードにした2つの大深度掘削計画の実現に向け、 物質科学の側面から掘削提案と事前研究調査を行っています。