このウェブサイトではJavaScriptおよびスタイルシートを使用しております。正常に表示させるためにはJavaScriptを有効にしてください。ご覧いただいているのは国立国会図書館が保存した過去のページです。このページに掲載されている情報は過去のものであり、最新のものとは異なる場合がありますのでご注意下さい。
1960年代に始まった海洋掘削科学は、プレートテクトニクスを証明し、巨大隕石の衝突による劇的な地球環境変動の歴史を解き明かしてきました。2005年に登場した地球深部探査船「ちきゅう」は、海底深くに眠るより良い品質のコア試料を採取することにより、膨大な微生物が生息する海底下生命圏の実態や、プレート沈み込み帯の巨大地震発生メカニズムなど、地球科学と生命科学を融合した新しい地球システムの実態を明らかにしつつあります。
掘削では、掘進率やビット荷重、トルクなどの工学データや、掘削孔に設置した各種センサーによる地球環境の揺らぎデータも同時に得ることができます。これらに、音波や電磁波などを使って地下を調べる物理探査工学データや、人工知能、ビッグデータなどの革新的な情報処理を融合させることで、わたしたちが生きるこの地球がどのようにできているのか、これからどのように変化していくのかを科学的に分析し、人間社会そして海洋・地球環境の未来を切り拓く新しい海洋・地球システムサイエンスとテクノロジ一を創り出します。