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おすすめ標本ストーリー

一覧

PDFでご覧になれます。 (注記)過去の「おすすめ標本ストーリー」は掲載年のタブをクリックして表示できます。

ケロジェン

第2展示室の燃料資源の展示には「ケロジェン(Kerogen)」と記された標本があります。透明な円柱にとじ込められた、四角いコンニャクのように見える一風変わった標本ですが、中に見られる黒いつぶつぶがケロジェンです。

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蛍石

"蛍石"とはとても綺麗な鉱物名ですね。加熱すると蛍のように光を放つ様子からその名が付けられたという説が一般的です。紫外線を当てると光るものもあります。

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珪質泥岩(硬質頁岩)

珪質泥岩とは、石英(水晶)と同じ成分のシリカ(二酸化珪素:SiO2)に富んだ泥岩です。先にご紹介した珪藻質泥岩もその一種で、それが地下深部で硬く変質した岩石を硬質頁岩(ハードシェール)と呼びます。

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パイロクスマンガン石

マンガンは有用な金属資源の一つで、マンガン電池の電極材をはじめ製鉄所で鉄を製錬する際にも使われています。バラ輝石などのマンガンを多く含む鉱石は外側が酸化されて真っ黒ですが、割ると鮮やかなピンク色が現れます。特にパイロクスマンガン石は濃いピンク色で透明感のある美しい結晶として産出し、鉱物愛好家の垂涎の的です。

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無人岩

無人岩(あるいはボニナイト)は小笠原諸島の一部を構成する、かつての海底火山で噴出した岩石です。その名前は、小笠原諸島を指して呼んだ無人島(ぶにんじま)が由来とされます。

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珪藻質泥岩

珪藻質泥岩とは、植物プランクトンの珪藻の殻が海底に降り積もることで地層になった岩石です。軟らかい珪藻質泥岩は珪藻土と呼ばれ、非常に孔隙(すきま)が多いため、軽くて加工しやすいのが特徴です。

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コンコラプトル

コンコラプトル(Conchoraptor)は、モンゴルの約7600万年前の後期白亜紀の地層から発見された、全長1.3メートルほどの恐竜です。この学名は、「貝泥棒」という意味をもっています。なぜ泥棒かって?それにはまず、近縁のオビラプトルのことを説明しましょう。

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桜石

第4展示室を入ってまっすぐ進むと、左に今吉鉱物標本のコーナーがあります。中ほどに、小ぶりですがきれいに花びらが6枚分かれたような石があります。これは桜の花びらのようにも見えるので「桜石」と呼ばれます。自然が作りだした驚くべきこの柄は、どのようにできたのでしょうか。

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活断層トレンチのはぎ取り標本

活断層の発掘調査現場を地質標本館に持ってきました。これは、調査で現れた地層を特別な接着剤で薄く布に貼り付けたもので、「はぎ取り標本」と呼ばれます。活断層によって、地層が上下にずれている様子が観察できます。

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異常巻アンモナイト ニッポニテス

2018年6月、日本古生物学会が、10月15日を「化石の日」と定めました。これは、日本を代表する化石のひとつである異常巻アンモナイトのニッポニテス(Nipponites mirabilis Yabe)の新種記載論文の発行日が、1904年(明治37年)10月15日であることに由来します。

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凝灰岩と溶結凝灰岩

凝灰岩とは、むつかしい漢字の岩石ですね。白っぽい小さな粒が固まった岩石で、さわってみるとザラザラしています。凝は固まる(参考:凝固)、灰は火山灰を意味していて、火山灰が固まった岩石を凝灰岩と呼びます。

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オキナエビス

オキナエビス類(科)はカンブリア紀後期(約5億年前)から現在までほとんど姿が変わっておらず、生きている化石として著名である。

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コマチアイト

第4展示室火山岩コーナーの下の方に、さしわたし50cmを超えそうな大きな茶色の塊が置いてあります。ほかの岩石標本はきれいな割り面を見せているのに、この標本は表面がちょっと風化した、自然の中にあるままのような姿。

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カネハライア・カネハライ
Kaneharaia kaneharai (Yokoyama)

ちょっと変わった名前の二枚貝の化石です。本種の属・種小名は1924〜1935年に地質調査所所長だった金原信泰氏に献名されたものです。

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辰砂 Cinnabar

鉱物には、生活や歴史に深くかかわったものが多くあります。金や鉄などの金属資源が代表ですが、 今回は水銀の原料である辰砂(しんしゃ)を紹介します。

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球状岩

石岡市峯寺山には、球状花崗岩という茨城県の天然記念物があります。地元では、写真のような形から小判石とも呼ばれています。

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リチウムペグマタイト

花こう岩ができる最後の段階で、大きな結晶が成長した部分を「ペグマタイト」または「巨晶花こう岩」といいます。ペグマタイトには、最後まで残ったマグマにレアメタルなどの成分が濃集し、鉱床を形成していることもあります。

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メソサウルス

南米ブラジルで採取されたメソサウルスの化石です。メソサウルスは古生代ペルム紀(3億〜2億5千万年前)前期に生息していた初期の爬虫類の仲間です。

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含鉛重晶石(北投石)Barite(Hokutolite)(Ba, Pb) SO4

玉川温泉は、秋田焼山西麓の爆裂孔に源を発する高温泉です。塩酸-硫酸酸性熱水(pH1.0程度)から 重晶石が沈殿しつつあることで知られています。1906年に地質学者岡本要八郎によって、 台湾の北投温泉から玉川産重晶石と酷似するものが発見され、1912年に鉱物学者神保小虎によって「北投石」と命名されました。

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珪化木

地質標本館の正面には切株状の化石が3つ並んでいます。これは珪化木というもので樹木が化石になったものです。

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ダナイト(ダンかんらん岩)

深成岩のうち、主としてかんらん石や輝石などの鉱物からなる岩石をかんらん岩といいます。中でもかんらん石が90%以上を占めるかんらん岩をダナイト(ダンかんらん岩)と呼びます。「ダン」は、この岩石が初めて確認、記載されたニュージーランドのダン山にちなんでいます。

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タカハシホタテ

地質標本館の第4展示室には、ホタテガイの仲間の化石がたくさん展示されています。中でも鮮新世のタカハシホタテ(Fortipecten takahashii (Yokoyama) ; 北海道雨竜郡沼田町産)が一風変わった形をしていて目を引きます。現生のホタテガイの殻は左右2枚とも比較的膨らみの弱い扇のような形をしていますが、タカハシホタテでは右の殻がまるでお椀のように膨らんでいます。左右の殻とも厚みを増し、丈夫でずしりと重量感があります。

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Al2SiO5 の多形

ここで紹介する藍晶石、珪線石、紅柱石は第4展示室のネソ珪酸塩鉱物のコーナーにあります。鉱物は形成される温度と圧力の条件が決まっており、一度できた鉱物がその後の温度、圧力の変化によって違う鉱物に変わることもあります。

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標本館の表札

玄関の手前左側に「地質標本館」と書かれた館名石があります。これは、筑波山の斑れい岩です。筑波山に登ると中腹から山頂付近にかけてこのような黒い岩石が見られます。この表札には石の一部分を切り取り磨いて、その中に別の斑れい岩に文字を彫ったネームプレートが貼り付けられています。

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花崗岩と捕獲岩

上方の赤紫色の岩石をバリバリと割り広げ、角張った破片にしながら高温のマグマが入り込み、そのマグマが冷え固まりながら白い石になっていく。そのような様子が想像できる磨かれた岩石の板の展示です。

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フルートキャスト

宮崎県日南市猪崎の日南層群の砂岩層(古第三紀漸新世の地層)底面に見られるフルートキャスト。古流向は右下(正面)から左上(奥)で、標本の大きさは、幅約40c×ばつ奥行き約50c×ばつ高さ約30cm。

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貨幣石(ヌムリテス)

地質時代を決定するのに有効な微化石の中には有孔虫や放散虫、珪藻などがあります。有孔虫の中でも、円盤状の形をしてぐるぐると巻いた殻をもち、直径が1〜2cmほどの Nummulites ≪ヌムリテス≫は、外形がコインに似た形状であることから、「貨幣石」という和名で呼ばれています。

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ひすい

「ひすい(翡翠)」は、古くから勾玉(マガタマ)などの宝飾品として使われてきました。漢字の「翡」 はカワセミのオス、「翠」はメスの意味で、美しい緑や紅の羽根の色に因みます。展示の標本は、新潟県糸魚川市青海川上流橋立産で、優しい白の中に緑や青が散りばめられています。こうした色の変化や、控えめな光沢と確かな硬さに人々が魅了されたのは容易に想像できるでしょう。

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ストロマトライト

この縞々の標本はストロマトライトとよばれる、シアノバクテリアの集落(コロニー)の活動により沈殿した炭酸塩や表面に付着した堆積物が層状に積み重なった堆積構造です。標本の幅は約45cm。

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チムニー

第2展示室にある2 本のチムニーは、東太平洋海膨の2,000mを超える深海底で採集されました。向かって左側の小型のチムニーは、硫化鉱物で濁った熱水をもくもくと噴出していたということです。チムニーは金・銀・銅・亜鉛や、さまざまなレアメタルに富んでおり、未来の資源として注目されています。

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つくば隕石

1996年1月7日の夕方、関東地方などで見られたとても明るく光る火球は、大気中で燃え尽きることなく、最後は大きな爆発音を発して幾つものかけらとなり、つくば市や牛久市、土浦市などにバラバラと落下しました。これが「つくば隕石」です。

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自然金

日本で産出した自然金の標本として最大のもので、標本の総重量は362g。発見当初の姿はこの6倍もあったと伝えられ、鉱脈中からこれほど大きな自然金の塊が産出することは世界的にも希なので、"モンスターゴールド" と呼ばれています。

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関連資料(いずれもPDF でご覧になれます。)
石の昆虫

まるで生きているような昆虫の姿が飾られています。これは細部にいたるまで精緻に加工した石を組み合わせて作った「石の昆虫」で、色は石の色そのままです。

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アンモナイト

第四展示室に展示中のアンモナイト(Calycoceras orientale;登録番号GSJF03237)。中生代白亜紀の中頃の時代を特定できる種です。写真の直径は約15cm。

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デスモスチルスの全身骨格

北海道枝幸町歌登の貝化石を含む砂岩層から1977 年に発見された化石をもとにしたレプリカで、世界でも珍しい、頭の骨をはじめとするほぼ全身の骨格がよく残っている標本です。

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ジュラ紀の褶曲模型

これは宮城県牡鹿半島牧の崎の海岸の崖のレプリカで、規則的に積み重なった砂岩と 泥岩がぐんにゃりまがっています。地層は1 億5 千万年前のジュラ紀後期にできました。

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津波堆積物のはぎとり標本

地質標本館ロビーにある津波堆積物のはぎ取り標本。2013 年に仙台市若林区で採取された研究試料をはぎ取って保存し、展示のためL 字型に組み合わせたもの。標本を観察すると、3層の津波堆積物(上から2011 年、1454 年享徳地震、869 年貞観地震)を確認することができる。また、青森県と秋田県の県境をまたぐ火山(十和田)の噴火により飛んできた火山灰の層(十和田a 火山灰;西暦915 年に)も見られる。

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ナウマンゾウの臼歯の化石

第4展示室にある日本最大級のナウマンゾウの臼歯 (登録番号GSJ F16097)。上の写真の下方に噛み合わせ面があり、生息時にはほとんどの部分が上あごの中に隠れている。下の写真は噛み合わせの面から見たもの。写真の横幅は約25cm。

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