所長挨拶
平井所長写真九州地域の産業・社会への貢献を目指して
国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)は、産業技術に関する我が国最大級の公的研究機関であり、産業や社会に役立つ技術の創出とその実用化や、革新的な技術シーズを事業化に繋げるための「橋渡し」を通じて、社会課題の解決と経済成長・産業競争力の強化に貢献するイノベーションの創出を目指しています。
九州センターは、全国に展開する産総研の九州・沖縄地域における唯一の拠点であり、「研究拠点」と「連携拠点」という2つの機能を発揮し、地域イノベーションの創出に貢献することをミッションとしています。
「研究拠点」としては、新たなセンシング技術、センサーネットワーク技術、収集データ利用技術等の高度化に取り組み、「スマート製造・製造網の実現に貢献する計測・センシング技術」の研究開発を先導します。またその成果の橋渡しにより、様々な生産現場の課題解決を図るだけでなく、生産技術の高度化や維持管理の効率化による生産性向上と競争力の強化、さらには安心・安全な社会の実現を目指します。
「連携拠点」としては、九州・沖縄地域の公設試や大学・高専、産業支援機関等と密接に連携するとともに、つくばを中心に全国に展開する産総研のリソースを機動的・効率的に活用します。これらにより、とくに半導体、自動車、食品・農畜産等といった地域の基幹産業を支える企業等へのソリューション提供を推進します。
また、九州センターでは「ミニマルファブ」を用いた半導体パッケージの試作ラインを整備するとともに、大学や公的機関と連携して、多様なIoTデバイス等の試作機能の提供に取組んでいます。潜在ユーザーに多様なデバイスの試作環境を提供することで、地域発の新たなデバイス産業エコシステムを創出することを目指しています。
産総研は、生み出した研究成果を産業や社会で活用していただいてはじめてその存在意義を発揮できます。技術にお困りのことがあれば、是非、私ども産総研をご活用ください。
国立研究開発法人産業技術総合研究所
九州センター 所長
理学博士 平井 寿敏