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古墳の魅力って? さまざまな方に古墳にまつわる思い出や世界遺産登録への思いについてインタビューします! 今回は、百舌鳥・古市古墳群の地元で、登録に向けて活動をされている3名の方にお話をうかがいました。
私たちは、古市古墳群を中心に、南河内エリアの史跡や文化財を通してさまざまな活動を行っています。たとえば、史跡等の見学会やガイド、また、3か月に1回は講演会をやっています。
特に4回目は、「古代史フォーラム」と称して大々的に開催し、毎年、400人くらいの方にお越しいただいています。
私が古墳に興味をもったのは、大学生のときに考古学クラブに入ったことがきっかけでした。
ちょうど日本が高度経済成長を迎えたころで、古墳の発掘調査に参加し、石室や副葬品などを見て、「これを古代の人が手にしていたんだ!」「どうやって作ったんだろう」と、そのロマンチックさに感動しました。
それに、古墳を造る技術というのは本当にすごいと思います。今から1500年以上も前にあんなにも巨大なものが造られ、1500年以上経った現代までこうして残っていることがすばらしいと思います。
こうして活動している原動力となっているのは、人との交流かもしれません。古墳の魅力を知ったのも人との「縁」。その後もたくさんの人と出会い、今こうして活動できているのも人との「縁」です。人に恵まれたんだと思います。
今後、多くの人に関心を持っていただけるよう、ワークショップなどを開いていきたいです。
百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録の活動を通じて、地域の産業が発展し、地域の元気につなげたいと考えています。
私は、「百舌鳥・古市古墳群を世界文化遺産にしよう!」を合言葉に堺で活動していますが、最近では、「古墳カレー」の方がすっかり有名です(笑)「古墳カレー」が誕生したのは、約5年前のことです。
ちょうど、お店のすぐ近くにある「収塚古墳」の発掘調査があり、お昼に立ち寄られた調査員の方から「ママ、古墳のそばに(店が)あるねんから、古墳に関わるメニューを考えてみたら」と提案されたのがきっかけでした。
それから、どんなメニューにしようか試行錯誤の日々でしたが、最終的に、子どもから大人まで大好きなカレーでいこうと決めました。
さて、カレーと決まったのは良いものの、次はどんな味にしよう・・・とそれから1年くらい研究の日々です。実は今も味は進化しているんですよ(笑)
この「古墳カレー」は、多くの人の縁によって誕生しました。
まず、誕生するきっかけとなった調査員の方。
ご飯の形を成型するためのこの器(写真右)を作るときも、お客さんが陶芸教室を紹介してくれました。
もちろん、考案中は、多くのお客さんに試食していただきました(笑)そして、今では、これを目当てに遠くからお見えになるお客さまもいらっしゃいます。
そうやってたくさんの人と関わることができたことを本当に感謝しています。
そうして、私もこのことをきっかけに、歴史を勉強し始め、今では、NPO活動にも参加し、古墳周辺の清掃活動なども行っています。
古墳のすばらしいところは、1500年以上も前にあったものが現代まで守られ伝わってきたことです。
そうして過去から守られてきたものを未来に受け継いでいくことが大事と考えています。
是非多くの皆さんにお越しいただき、歴史の重みを体感していただければと思います。
私は、藤井寺でボランティアガイドをやっています。
私が、この活動に関わったきっかけは、Uターンで何十年かぶりに藤井寺に戻ってきたとき、「もっと元気なまちにしたい!」と思ったことでした。
ガイドをすることになって、まず、古事記や日本書紀を調べました。
その時代を勉強するうちに、たくさんの「古代ロマン」を感じました。
古墳時代は、日本の国家が形成される過渡期と考えられていて、時代が大きく変化していくときです。
古墳時代の中頃には、騎馬の風習が始まったり、鉄製品や農工具が進化したりと、それまでの時代と大きく変化します。
また、古墳時代の象徴である「前方後円墳」は、百舌鳥・古市古墳群が築造された時代には、300〜400メートル級の古墳が登場し、最盛期を迎えます。そういう歴史をわかりやすく伝えることができたらいいですね。
いつも心がけているのは、「また来たいな」と思っていただけるガイドをすること。また、私たちガイド自身もそれを楽しむことが大切です。
たとえば、(藤井寺にある)葛井寺というお寺がなぜ「ふじいでら」と読むのか、そういった由緒をお話しすると、みなさん楽しんで聞いていただけます。
また、市の教育委員会がやっている「世界遺産学習」のフィールドワークもお手伝いしています。
私たちの活動はなかなか現役世代に届くのが難しいのですが、子どもたちが家に帰って「今日こんなん勉強したんやで〜」といった話をすることで、保護者の皆さんにも興味を持っていただけます。そうやって古墳への関心を広げたいと考えています。
地道ですが、こういう活動を続けることで、将来は、伊勢神宮や高野山のように、たくさんの人に来ていただける場所にしたいと考えています。