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災害時救急医療
救急医療 -災害時救急医療
堺市立総合医療センタートップページ > 救急医療 > 災害時救急医療
阪神・淡路大震災の教訓から、厚生労働省は平成8年に「災害拠点病院整備事業実施要綱」を定め、災害時の医療を確保することを 目的として、24時間対応可能な緊急体制をもつ災害拠点病院の整備を進めてきました。災害拠点病院の機能としては、重篤な救急患者の救命活動を行うための高度な診療機能、広域搬送の対応機能、自己完結型の医療救護チームの派遣機能、地域の医療機関への応急用資器材の貸出し機能などがあり、当院は平成8年から指定を受けております。
そのため大規模災害発生時には、その機能を十分に活かし、より多く、そしてより確かな救命活動のために、 入院中や検査・手術中の患者さんを除く通常の診療業務の一切を中断し、罹災者の受入れに専念する 場合もありますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
原則として、震度5弱の地震が発生した場合、全職員はすみやかに出勤し、地域罹災者の受入れと医療活動に従事することと なっています。
この機能を十分活かすために、日頃から訓練を重ねるとともに、災害発生時の受入れのみならず 災害現場への医療チームの派遣のためにも各種の訓練に積極的に参加をしています。
平成23年9月17日 | 「第五回、堺エマルゴトレーニング」を開催 堺地域とその周辺の消防職員、病院従事者が参加しました。 |
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平成22年7月3日 | 「第四回、堺エマルゴトレーニング」を開催 予期せぬ災害に対し、災害拠点病院として多数傷病者の発生に対応できるよう「院内総合防災訓練」として実施しました。 |
平成22年6月15日 | 「災害時トリアージ机上訓練」を実施 多数傷病者発生時に対応することのできるようトリアージ訓練を実施しました。集団災害発生時は日常業務と異なる対応が求められるため、繰り返しての訓練が重要な意味を持ちます。 |
平成22年3月13日 | 「第三回、災害対応訓練」を実施 本年度の災害対応訓練として、「病院エマルゴ」の手法により実施しました。 当日は医師・看護師の他、医療技術部門・事務部門等全職種から、参加・スタッフ・見学等で百名を越える規模での訓練となりました。 今回の訓練においてはエマルゴトレーニングを用いることにより、各部署でそれぞれ対応を考える必要があるため、各部署における責任者もしくはそれに準じる職員が中心に参加しました。 今回の訓練を通じて、従前よりある「災害時対応マニュアル」の問題点や修正すべき点の抽出も行うことができました。 |
平成22年1月17日 | 「第二回、堺エマルゴトレーニング」を開催 多数傷病者発生を想定し、消防・救急機関や医療機関の職員が会し、発災から病院受入れに至るまでを時間経過を追いながらシミュレーションをおこない、「(シナリオに沿って)最後までできる訓練」ではなく「どのような対応になるか考える訓練」をおこないました。 |
平成21年7月・8月 | 「災害医療の基礎知識」講座を開催 集団災害発生時の対応について、平時の救命救急との相違点についての講義が開催されました。 この講義には院内のみならず、多方面からの開催要望が強くあったため、7月14日と8月12日の二回にわたって開催され、院外からも多数の医師・看護師、また堺市消防局をやその他方面からの救命士・救助隊・消防隊の方々も参加されました。 |
平成21年7月26日 | (※(注記))「第一回、堺エマルゴトレーニングを開催 ※(注記)エマルゴトレーニングシステムとは スウェーデン生まれの机上教育システム、WHOやUS空軍、EU諸国などで採用、日本集団災害医学会や日本災害看護学会でも高い評価を受けており、災害医療センターでの各種の災害研修会でのプログラム中に応用使用されている、多数傷病者発生時対応シミュレーション演習システム。 |
平成21年1月9日 | 災害時トリアージ机上訓練を実施 集団災害発生時の多数傷病者に対応するためのトリアージ訓練を行いました。日常業務と異なる業務であるため、繰り返してのブラッシュアップが必要となります。 |
平成19年12月26日 | 災害救急机上訓練を実施 多数傷病者が来院・搬送されてくることを想定し、アクションカードを用いて担当業務の確認を行いました。 |
平成19年1月25日 | 特殊災害救急訓練を実施 |
平成18年2月21日 | 災害時トリアージ訓練を実施 |
平成17年2月17日 | 防災訓練を実施 |
平成16年1月17日 | 防災訓練を実施 |
平成23年9月24日 | 「千里メディカルラリー」に参加 (ベルランド総合病院、堺市消防局救急隊、混成チーム) |
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平成22年9月27日 | 「千里メディカルラリー」に参加 (ベルランド総合病院、堺市消防局救急隊、混成チーム) |
平成21年9月26日 | 「千里メディカルラリー」に参加 (ベルランド総合病院、堺市消防局救急隊、混成チーム) |
平成21年3月28日 | 「堺市震災総合訓練」に参加(DMAT) |
平成21年1月16日 | 「大阪府地震災害対策訓練実働訓練」に参加(DMAT) |
平成20年10月23日 | 「関西国際空港 総合消火救難訓練」に参加(DMAT) |
平成20年9月27日 | 「千里メディカルラリー」に参加 (近畿大学附属病院、ベルランド総合病院、堺市高石市消防組合救急隊、混成チーム) |
平成20年9月1日 | 「平成20年度総合防災訓練・近畿府県合同防災訓練」に参加(DMAT) |
平成19年11月9日 | 「緊急消防援助隊大阪府隊訓練」に参加(DMAT) |
平成19年9月29日 | 「千里メディカルラリー」に参加 (ベルランド総合病院、堺市高石市消防組合救急隊、混成チーム) |
平成19年7月12日 | 「関西国際空港 総合消火救難訓練」に参加(DMAT) |
平成19年1月26日 | 日本DMAT登録(DMAT) |
平成18年9月12日 | 「大阪地区津波防災総合訓練」に参加 |
阪神淡路大震災においては初期救急医療の立ち遅れが指摘されました。消防隊員が救出中は意識清明であった被災者が救出とともに急変し心停止に至った例、手足を挟んだ重量物を除去できず現場での切断もできず迫り来る火の手に巻き込まれた例、医療機関の被災により被災地内で適切な初期治療や手術・透析治療が受けられぬまま命を落とした例も少なくありませんでした。
従来の医療救護班の活動は避難所の仮設診療所や巡回診療を担当してきましたが、救命の観点から見るならば、可及的早期に「災害急性期に活動できる、機動力のある、専門のトレーニングを受けた医療チーム」が災害現場に出向くことが、予防できる被災者の死の回避につながることと考察されています。 当院においても、この「災害急性期に活動できる、機動力のある、専門のトレーニングを受けた医療チーム」= DMATの必要性を認め、職員をこの「日本DMAT隊員養成研修」を受講させ、厚生労働省登録隊員として、災害時に備え種々の訓練に参加をしています。
また、大阪府において実施・登録される「大阪DMAT養成研修」も受講し、広域災害のみならず府下および近隣で起こりうる災害にも中核として対応して参ります。
DMAT4 当院のDMAT隊員にあっては、災害時以外にも日常よりその知識や技術の向上に努め、その得た技能を生かして院内における防災・災害対応事業の企画運営の中核を担っています。
メディカルラリーとは、医療チーム(医師・看護師・救急救命士)が様々なシナリオ状況で特殊メークを施された模擬患者 (1〜20名以上)を診察して、限られた時間内にどれくらい的確に治療することができるかを競う技能コンテストです。
本来、医療は「技術を競う」べきものではありませんが、競技として開催することにより、おこなった治療や処置などが 第三者的に評価されるなど、その的確性や判断力を高めるうえで重要な意味を持つとともに、他職種とのチームワークや 連携の困難さを実体験し更に高度な救命活動を目指すことができるとして、高く評価されています。
とりわけ、千里メディカルラリーは 現在日本各地で開催されている国内メディカルラリーの元祖ともいわれ、その競技水準の高さから 救急医療チームの全国大会、いわば"救急医療チームの甲子園"ともいわれています。
当院においても第6回から医師及び看護師が、ベルランド総合病院や近畿大学附属病院の医師看護師、堺市消防局救急隊の 救急救命士とともに「堺チーム」として参加し、優秀な成績をおさめています。
メディカル・ラリー