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答える人:藤井良一 機構長(情報・システム研究機構)
地球惑星科学を捉えるための2つの観点
8つの惑星が教えてくれる太陽系の多様性と普遍性
伝統的な科学の手法とAIなどの新しい科学の交点
オープンデータ、オープンサイエンスの要請
答える人:海老原祐輔 准教授(京都大学)
磁気圏のメカニズムをシミュレーションで解く
スウェーデンで「オーロラ爆発」を体験
再現してわかったオーロラ発電のしくみ
磁気圏の全容を理解することへ向けて
家畜動物が持つ人になつく性質には、どのような遺伝的しくみがあるのでしょうか? 国立遺伝学研究所の松本悠貴(総研大遺伝学専攻大学院生)と小出剛准教授らのグループは、野生マウスの子孫のうち人に近寄ってくる集団を交配によって作り出し、動物が人に近づく行動を生むゲノム領域を特定しました。さらに同じゲノム領域が、イヌの家畜化にも影響している可能性を比較ゲノム解析から見出しました。この発見により、人に馴れにくい多くの動物種に家畜化の道をひらく可能性が期待できます。
(国立遺伝学研究所 マウス開発研究室・小出研究室、ロンドン大学Richard F. Mott博士との共同研究)
海から陸へ──チャールズ・ダーウインも、陸生動物の肺は魚の「浮袋」から進化したと考えていました。しかし、最近の生命科学では肺の起源は古く、陸生動物と魚類の共通祖先の原始的な肺から、魚の浮袋が進化して来たことがほぼ確実になっています。このたび、陸生動物と魚類のゲノム配列を比較解析した結果、形態形成に働く遺伝子を調節するエンハンサーの活性する部位が腹側から背側へ転換が生じていたことがわかり、進化の過程を実験によって確かめることに成功しました。(哺乳動物遺伝研究室・城石研究室)
国立遺伝学研究所プレスリリース
国立遺伝学研究所 3d Imaging Room
日本人にとって身近な食材であるカンキツ類には、温州ミカン、レモン、ユズなど多種多様な品種がありますが、遺伝的に多様なため、これらの品種の親子関係はこれまでほとんどわかっていませんでした。このたび15種のカンキツ類の全ゲノム配列を解読し、品種・系統269点について高度な遺伝解析を行った結果、60品種以上のカンキツ類の親子関係が明らかになりました。この研究により、祖先品種からどのように世界各地へ伝搬したかの解明や、優れた性質をもつ新しい品種の開発への応用などが期待されます。
(研究体制:農研機構果樹茶業研究部門、京都大学農学研究科付属農場、国立遺伝学研究所、同研究所先端ゲノミクスセンター)
国立遺伝学研究所プレスリリース