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チームビルディング上手なリーダーの「しないこと」20の原則

10/30(木) 12:00

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チームビルディング上手なリーダーの「しないこと」20の原則
宇宙兄弟(C)小山宙哉/講談社27巻#257

メンバーの能力を引き出し、チームワークを最大化するために心得ておくべきことは? 今の時代に求められるのは「ファシリテーター型のリーダーシップ」と説く組織開発のプロ・長尾彰さんが語る、リーダーとして意識しておきたい「しないこと」リストを紹介する。

*本稿は、長尾彰著『宇宙兄弟「心理的柔軟性」リーダーシップで、チームが変わる! リーダーの話』(Gakken)より一部抜粋・編集したものです。

「しないこと」を増やしていく

「メンバーが受け身で、チームが思うように動いてくれない」
「チームワークが発揮できていない」

多くの組織で聞かれるこうした声に対して、リーダーは何ができるのでしょうか。
・上司や同僚、部下、後輩と面談し、自分に何を期待しているのかを聞く。
・仕事や作業を依頼されたときに、「自分の何に期待して、その作業を依頼してくれたのか」を聞いてみる。
・研修会を開催して、メンバー同士がお互いに何を期待しているかを話し合う。

など、複数のアイデアが出てくると思います。チームづくりにおいて「やれること」は無限ですが、こうしたアプローチを丁寧に実践していくことが効果的だと思います。

そしてもうひとつ、「リーダーができること」として、あえて「しないこと」を増やしていくというアプローチの方法もあります。

これは、ファシリテーターである僕自身が日々大切にしている視点であり、実際に取り入れた結果、多くのチームが自然とアクティブ(能動的)になっていったと実感しているもので、「しないこと20の原則」として次のようにまとめました。


褒美で釣るのは逆効果

【しないこと1. 同じことを同じようにさせない】

繰り返しの作業をするときには、ただ同じことを漫然と繰り返すのではなく、前回とは少しだけ違う環境を設定することで「飽きない仕掛け」をつくります。チャレンジと能力の度合いを調節しながら、繰り返しの作業であっても没頭できるような環境をつくりましょう。


【しないこと2. 選択肢を奪わない】

「自分で選んだ」という納得感が、仕事に対する積極性を生みます。「指示したやり方でやるように!」と選択肢を奪うのではなく、「この範囲(制限)のなかであれば、やり方は自分で自由に選んでね」と伝えましょう。


【しないこと3. コントロールしようとしない】

「管理しなければいけない」と、自分の思いどおりにメンバーを「動かす」のではなくて、「どうしたらメンバーが望ましい行動を取れるようになるか」という視点を持ちましょう。相手を操作しようとすると、不信感や抵抗感が募り、「言われたことしかしない」というパッシブ(受動的)な状況が発生してしまいます。


【しないこと4. 罰で脅し、褒美で釣らない】

「失敗したら、責任をとってもらうぞ」「目標が達成できなかったら、降格にするよ」「納期に間に合わなかったら、自分でどうにかしてよ」などの言葉をかけるのは、 罰を想像させる脅しです。
反対に、「成功したらボーナス」「無遅刻無欠勤が一定数続いたら表彰」「納期に間に合ったら評価に加点」というのは、褒美で釣る行為。
いずれもメンバーの主体性を奪います。短期的には効果があるかもしれませんが、中長期的には逆効果です。


【しないこと5. 答えがわかっていることを質問しない】

質問をすることで、相手に「思考」を促すことはあります。だからといって、質問者がすでに答えを持っていること―たとえば、「納期に遅れると、どうなるかわかっている?」「遅刻すると誰が迷惑すると思う?」「目標を達成できないと、どうなる?」といった質問は、答えが自明です。
答えがわかっていることを問うと、メンバーは質問ではなくて「詰問」されているように感じ、その結果、パッシブになります。




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