2024年10月
筆記再生プロトコルに見られる大学生の読みの困難点―「どう読むか」の指導に向けての探索的調査―
リメディアル教育研究
- 山方純子 ,
- 李榮
- 巻
- 19
- 号
- 1
- 開始ページ
- 39
- 終了ページ
- 48
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.18950/jade.2024年10月31日.09
本調査では、文章の読み方の具体的な指導を検討するための基礎資料として、大学生の読解の実態を探るべく、説明文を読んだ後の筆記再生プロトコルを分析した。その結果、1情報の重要度よりわかりやすさが重視され、具体例や数字などを優先して読み進めている、2その時に読んでいる語や表現にのみ注意が向けられ、他の情報との関連付けができないため、断片的な理解にとどまっている、3不適切な既有知識の使用や思い込みにより、文章から逸脱した独りよがりの解釈が見られる、といった困難点が認められた。これらを踏まえ、読解力向上のためには、読解方略を示し、文章の情報構造を意識させ、自分自身の読みをモニタリングする、などの指導が有効だと考える。「読む力」は大学のすべての学びに必要で、学習意欲の向上や自律学習にもよい影響をもたらすと考えられ、大学の初年次教育に読解指導を取り入れるなど、「読む」ことを学ぶ機会を提供することが望まれる。
- ID情報
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- DOI : 10.18950/jade.2024年10月31日.09