共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年4月 - 2023年3月

拡散過程のダイナミクスにおける変化の検出と信用リスク分析への応用

日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究

課題番号
21K13324
体系的番号
JP21K13324
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
1,300,000円
(直接経費)
1,000,000円
(間接経費)
300,000円

研究実施計画通り、(1) 企業の信用力(具体的には、自己資本と負債の関係)を表す拡散過程のダイナミクスにおける変化を検出するモデルと(2)そのパラメータ推定方法の研究を行った。企業の信用力は債務の返済能力を表し、信用力の変化を検出することは信用リスク管理の上で重要な課題である。本研究では、観察不可能な変数を導入せずに、観測可能なデータと明確な関係をもつメカニズムで拡散過程のパラメータが変化するモデルを考案した。また、市場データや財務諸表に基づく計算負荷の小さいパラメータ推定方法を確立した。
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第一に、業歴の長い大企業の信用力変化を長期的なプロセスとしてモデリングし、信用力を表す拡散過程が長期均衡水準を上回る回数に応じて均衡水準自体が変化する内生的メカニズムを構築した。本メカニズムによって、信用力変化時点の検出及び均衡水準の変化がもたらす信用力変化の数値化は可能である。本研究の成果をまとめた論文は日本ファイナンス学会第30回記念大会の発表論文として受理された。
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更に、企業の発行済株式の真の価値と時価総額を分けて扱い、後者の変動を記述する拡散過程のパラメータが観察可能な市場環境に応じて(市場参加者の行動に基づく明確なメカニズムで)変化するモデルを構築した。本モデルを用いて、発行済株式の真の価値の分布を導出し、市場データに基づくパラメータ推定方法を考案した。本モデルは市場参加者の行動を考慮した上で企業の内在的財務状況を捉えており、自己資本の真の価値の変化を検出することによって信用力の変化を検出する方法を提供している。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K13324
ID情報
  • 課題番号 : 21K13324
  • 体系的番号 : JP21K13324

この研究課題の成果一覧

論文

2

MISC

1

講演・口頭発表等

5