2020年4月 - 2023年3月
前立腺癌患者の高次脳機能に対する視線検出技術を用いた包括的機能評価
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
高齢化に伴い認知症と診断される人が増える中で、癌にも同時に罹患するケースは珍しくない。特に前立腺癌では高齢者が多いため、治療前にすでに認知機能が低下していることを認識しなければならないが、超高齢化社会を迎える本邦において、前立腺癌患者における高次中枢機能や認知機能を検討した報告は少ない。テストステロンは海馬のシナプス密度維持のみならず、認知機能、特に視空間認知やワーキングメモリーに重要な役割を果たし、気分や認知機能の向上と関係するが、そのレベル低下によって倦怠感、抑うつ気分、認知機能障害を引き起こす。本研究では前立腺癌という担癌状態において、視線検出技術を用いた低侵襲かつ簡便な高次脳機能障害診断技術を用い認知機能を評価する。視線計測装置を用いた本装置は、高次脳機能障害患者にみられる特有の「目の動きの障害(眼球運動障害/視覚障害など)」に着目し、視線検出技術を用いた診断機器を応用することで、簡便性・低侵襲性・客観性・定量性を兼ね備えた高次脳機能障害の新規診断法である。テストステロンの高度な減少をもたらすアンドロゲン除去療法が、これら担癌患者にさらなる認知障害の悪化を引き起こすか検証する。本研究計画では倫理委員会の承認を得て、前立腺癌ホルモン療法を受けている患者のエントリーが終了し、認知機能はを視線検出技術を用いた高次脳機能障害診断技術にて評価中である。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K09547
- 体系的番号 : JP20K09547