2001年
フラップ手術の手術時間に関する調査
日本歯周病学会会誌
- 東海林 良彦 ,
- 金指 幹元 ,
- 新井 寿欧 ,
- 渡辺 一郎 ,
- 五味 一博 ,
- 新井 高
- 巻
- 43
- 号
- 1
- 開始ページ
- 72
- 終了ページ
- 79
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.2329/perio.43.72
- 出版者・発行元
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会
外科手術を行う上で手術時間を短縮することは,患者の身体的負担を軽減するために重要である。また,歯周外科手術の手術時間は種々の要因により影響されることが考えられるので,社会経済的観点からも歯周外科手術に対する適正な評価が必要である。そこで本調査では,フラップ手術(歯肉剰離掻爬手術)の平均的な手術時間を調べるとともに,併用する処置,手術部位,術者の臨床経験によって手術時間に違いがあるかどうかを検討した。1996年4月1日から1999年3月31日までの3年間に,鶴見大学歯学部附属病院保存科手術室で行われたフラップ手術459例(男性157名,女性302名,平均年齢47.4歳)の平均手術時間と1歯あたりの平均手術時問を調査した。その結果,フラップ手術の平均手術時間は96±23分,1歯あたりの平均手術時間は34±19分であった。フラップ手術の手術時間を併用処置別に調べた結果,1歯あたりの平均手術時間は,併用処置のない場合が31±18分,併用処置として歯槽骨整形・切除を行った場合が31±18分,へミ・トライセクションが39±17分,抜歯が39±20分,GTRが44±23分であり,併用処置なしとGTR,歯槽骨整形・切除とGTRとの間に統計学的に有意差(p<0.05)が認められた。また,併用処置のないフラップ手術180症例(男性66名,女性114名,平均年齢47.4歳)の手術時間を部位(前歯部,小臼歯部,大臼歯部)別,術者の臨床経験年数(3年未満,3年以上6年未満,6年以上)別に調ベた。その結果,1歯あたりの平均手術時間は前歯部が24±17分,小臼歯部が35±9分,大臼歯部が58±24分で,前歯部と小臼歯部,前歯部と大臼歯部,小臼歯部と大臼歯部との間に統計学的に有意差(p<0.05)が認められた。一方,術者の臨床経験年数の違いによって手術時間に差は認められなかった。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2329/perio.43.72
- ISSN : 0385-0110
- ISSN : 1880-408X
- CiNii Articles ID : 110004013194
- CiNii Books ID : AN0019129X