論文

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2025年6月30日

『今昔物語集』に見る気象現象と生活文化

新潟産業大学経済学部紀要
  • 小林健彦

67
開始ページ
69
終了ページ
82
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(大学,研究機関等紀要)
出版者・発行元
新潟産業大学経済学部

「江戸いろはかるた」等に見られる、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という慣用句成立の裏には、かつての被災地域住民に依る処世術を見て取ることができる。被災したことに依るダメージを短期間内で終息させ、前向きに地域再生へと取り組んで来た人々の姿が「今昔物語集」には収載されている。こうした考え方は、災害が多発している日本の今後に対して、一定の示唆を与えてくれるであろうか。
本稿では、そうした平安時代の後半期に成立をした「今昔物語集」中の説話2題を取り上げ、気象の変異に対して人々がどの様な対応を取っていたのか、又、どの様な認識で臨んでいたのかに関して垣間見ようと試みたものである。当時の「無常観」・「厭世観」の醸成に貢献していたものは、社会的・国際的な事情の他にも、本稿で追究を行なう気候変動と、それに伴なう形での気象災害があった。気象の異変は人々の日常生活を襲い、人々の心情をも変化させて行ったものと見られる。それは、「諦(あきら)める」という方法論であった。

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URL
https://nsu.repo.nii.ac.jp/records/2000122 本文へのリンクあり

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