2020年6月
感染症と疾病観
柏崎日報
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発表資料
回数 : 148
- 小林 健彦
- 巻
- 号
- 34879
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 1
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)
- 出版者・発行元
- 株式会社 柏崎日報社
新型コロナウイルスの拡散が全世界的に深刻な状況となっている。この肺炎に於ける初期対応では素晴らしい効果を上げた朝鮮半島・韓半島であるが、その高麗王朝期に、一然という僧侶によって作成された、「三国遺事」の「密本摧(くじく、くだく)邪」という逸話の中には、細菌やウイルスによるものと見られる感染症の話が出てくる。そこには、家の食品に群がる大鬼と小鬼の様子が描写されている。古代社会における乳幼児の死亡率の高さとは、医療環境の未整備、衛生意識の低さという当時の社会的な状況だけではなく、食品や飲用水等に起因した事例よりも窺うことができる。人に害悪や災異をもたらす恐ろしい存在は、古来、半島でも日本でも中国由来の「鬼」として認識されていたのである。現在では、何でもない疾病でも、当時としては命に関わる重大な疾病であったことが想定される。以上の内容を、新聞特集記事として、分かり易くまとめた。