2024年7月
第一子誕生前後における生活時間の変化と「仕事と家庭の両立ストレス」の関係性ー男女差と職場環境の違いに着目した分析ー
リクルートワークス研究所 Works Discussion Paper Series
- 伊川 萌黄
- 巻
- 74
- 号
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 30
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.34391/works.74.0_1
- 出版者・発行元
- リクルートワークス研究所
性別による経済的格差をなくすため、女性をより労働市場へ、男性をより家庭へという動きが国内外で活発になっている。同時に、その変化に伴って生じうる精神的負担を理解することは重要である。そこで、本稿では働く人々の仕事と家庭の両立とそれに伴うストレス(以下、両立ストレス)を考察する。具体的には、第一子誕生前後で家事・育児・労働時間がどのように変化したかを男女差に着目して検証する。そのうえで、その生活時間変化が両立ストレスをどれほど増加させるのかを、男女差と職場環境の違いに着目して検証する。得られた主な結果は以下のとおりある。第一に、就業中の女性の場合、家事・育児・労働の合計時間は第一子誕生前の 7.3 時間から誕生後に 11 時間と大きく変化し、男性に比べて約 2 時間多かった。第二に、労働時間増加は就業中女性の両立ストレス増加につながるが、男性の場合には時間負担増加よりも第一子誕生自体によって両立ストレスを感じる傾向があった。第三に、職場環境の観点では、男性が従業員 1,000 人未満の中小企業で働いている場合、家事・育児時間の増加によって両立ストレスをより感じやすくなり、女性の場合にはハラスメントを見聞きするような職場で働いていると、家事・育児・労働時間の多寡にかかわらず両立ストレスを感じやすいということが示された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.34391/works.74.0_1
- eISSN : 2435-0753
- CiNii Research ID : 1390303254956809600